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英布の決断を後押し
特使の交渉もあり、九江王である英布と会うことができました。
項羽は民の信頼を失ってしまい、さらに軍は本拠を離れて西に行っていますから、ここで漢軍の反撃を受けてしまえば、一気に崩壊してしまうでしょう。
それに対し、劉邦は常に民の心を掴んでいます。
ここで負けたとはいえ、特に大きな負けではありません。
そのため九江王が味方になれば、一気に楚の国を追い落とすことができるでしょう。
要するに項羽と劉邦の戦いは九江王にかかっているわけです。
しかし、項羽は九江王を軽んじていました。
別に味方をしなくても勝てると思っていたからです。
九江王の心は動かされたようですが、今一つはっきりしなかったのです。
それは大きな決断ですから、勇気が必要でした。
そんな時に、楚の国の使いがやってきたのです。
九江王の城に乗り込んで楚につくように圧力をかけてきました。
それを知ったので劉邦の使いは対談中の部屋に乗り込み、上座に座り込んで、九江王はすでに劉邦についたと宣言したのです。
楚の使いたちは驚きましたが、軽んじていた相手ですから早々に引き上げてしまいました。
後がなくなったこともあり、九江王は楚に対して反撃をする覚悟を決めたのです。
相手を動かすために何がマインドブロックなのかを気づき、一気に動かしましたね。
相手を知るということはそれだけ重要なのです。
見えない世界のことを学ぶとそういうことも分かるようになりますから、興味のある方は是非一緒に頑張りましょう。
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