空海、唐までの空白の歴史
804年、厳しい修行の果てに空海は遣唐使の一員に選ばれました。
空海は31歳でした。
一介の僧侶でしかなかった空海がなぜ選ばれたのかということです。
なんと出発の1ヶ月前に得度しました。
つまり、国家認定の正式な僧侶になったのです。
また、留学においても私費留学生という扱いのため、20年という期間の生活費や学費は自己負担でした。
中退や私費留学など、学びにおいては大変な人生だったようですね。
しかし、資金の工面はできており、他の国費留学生よりも多くのお金があったと言います。
虚空蔵菩薩の秘法を習得した24歳から31歳の間は、実は全く足取りがつかめていない空白の歴史があるのです。
この7年間は山岳修行のコミュニティの中で活動を行っていたといいます。
莫大な記憶力があったために、体系化される前の断片的な密教を学んでいったわけですが、その状態でも力を獲得していたことから、密教は空海の心をとらえました。
様々な霊山で断片的な密教を学ぶと同時に、分からないものも出てきてしまいます。
もはや、本場で体系的な密教を学ぶしかないと言うところまで行き着いたのです。
知れば知るほど、分からないものが増えていく、無知の知なんて言葉もありますが、学びとはそう言うものです。
特に深い学びのある世界はそういう面白さも多いです。
見えない世界も深いですから、興味のある人はぜひ一緒に学びましょう。
一生ものの学びがそこにはありますよ。
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