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釈尊とじょ文
提婆王や月読、日読の祭文、そして各種の職業の祭文を唱えたら、釈尊の祭文を唱えます。
釈迦王の息子に釈尊がいるわけですが、彼の王位争いに関するものです。
釈尊と叔父の提婆王は王位争いをして、提婆王が敗れたため、彼は旅に出るのです。
王妃になれなくなってしまった奥さんは釈尊のことを恨みます。
この奥さんが釈尊を呪うために雇った呪術師というのが、いざなぎ流の祖の一人とされる唐土のじょ文さまです。
これほどの人物に呪われたのですから、さすがの釈尊も病に倒れてしまいました。
治す方法を探していたところ、唐土のじょ文さまなら治せるのではないかという結論に至り、彼に相談するわけです。非常に面倒なシチュエーションですね。
まさか治療をお願いしようという人が病気の原因というのは、いつぞやの時代の風刺にも見えますが、じょ文さまは、病院の原因は提婆王の奥さんが呪っているからだと答えました。
そこで、釈尊の呪いを彼女へ跳ね返す術を施しました。
どれだけ面の皮が厚いのでしょうね。
呪い返しで今度は彼女が病に倒れます。
そこで、釈尊を呪うようにじょ文にいいますが、何度も呪うのは良くないと、断り、祝い直しとして、呪いを最果ての島に流すことを提案し、一連の問題は解消しました。
もはや逆恨みとしか言えないようなことでも、相手としては憎しみが大きな呪いに発展することはあるのです。
そうならないように、反射も含めて、自分を守っていくしか方法はありません。
何だか不思議と悪いことが続くとかそういう際はもしかしたら誰かがあなたを攻撃しているのかもしれません。
そういう時があるかもしれないからこそ、日頃から見えない世界について知り、自分を守っていく必要があるでしょう。
そういうことも含めて見えない世界を学んでいきたいと思う方はぜひ一緒に頑張りましょう。
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