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提婆王と月と太陽
いざなぎ流で7つの祭文を唱え終わると今度は呪詛に関する祭文を唱えます。
呪詛の祭文もいくつか種類があるのですが、最初に唱えるのは釈迦王の叔父である提婆王に関する祭文です。
提婆王はある日、戦争に負けてしまいました。
自暴自棄になってしまった提婆王は、生きとし生けるもの全てを抹殺してやろうと叫びました。
そこに釈迦王が止めに入るのです。
釈迦は日月の将軍に助けを求めました。
日月の将軍というのは、太陽の神と月の神のことです。
日月の将軍は提婆に使いを送り、社を作って祀るので、怒りを抑えるように諭すのです。
提婆王の祭文が済むと、そこから、月読・日読の祭文を唱えます。
この祭文は主に呪詛を集めるために唱えるものです。
釈迦の叔父という聖なる雰囲気を感じられる提婆王でさえ、戦争に敗れて見境が無くなってしまうという人間らしい一面があります。
見える世界だけで言えばそんな偉大な人がと思うのでしょうが、見えない世界も分かっていれば感情の変化くらい見抜けるものでしょう。
見えないからといってないがしろにしないことが重要なのですが、疑いの目で見られてしまうと人は力を使わなくなってしまいます。
自信を持つために、占術理論と併せて勉強していますから、興味のある人はぜひ一緒に頑張りましょう。
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