心を守る鎧を纏う
密教において6つの段階に即して18段階の修行がありました。
最初の段階は修行者自身を清めて邪から身を守る護身法です。
実際この修行はとても大変なことで、簡略化した印による方法があります。
印を結んでその効果を願えば、その修行を実践したのと同じ効果を得ることができます。
護身法の最初の段階が浄三業です。
肉体、精神、魂など、あらゆるものが心の内からあふれる光によって清められ、清浄な力を利用するにふさわしいものとなるための段階です。
次の段階が仏部三昧耶です。
修行者が曼荼羅における仏、つまり、各如来に対して帰依し、慈悲を受けることを示す段階です。
まさに、ひれ伏すような態度で行うことが大切です。
3番目が蓮華部三昧耶です。
蓮華部の仏ですから、各観音に対して帰依する段階です。
4番目は金剛部三昧耶です。
金剛部の仏に対して帰依します。
つまり、仏に対して従順であることを示す段階です。
護身法の最後の段階は被甲護身です。
修行者の身に仏の加護により、堅固な見えない精神の鎧が形成される段階です。
この精神の鎧を身につけることにより精神の力は強固なものとなりあらゆる邪気から修行者の精神を守ります。
このように密教では段階を経て修行していますが、印を用いることにより効果を発揮することもできます。
ただただ難しいことをやっていくだけでなく、見えない力を身につけられるようにきちんと段階を踏んでいくことが大切です。
実践を伴いながら、見えない世界のことを磨いていけるようなことに関心のある方はぜひ一緒に頑張りましょう。
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これからも良い記事を書いていきます。