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卓球で、球が合う人と、合わない人のはなし

卓球をしていると、「めっちゃ球合ってやりやすいわー」とか、「球全く合わんくて、おもんなかったわー」と言うことを聞いたことがあると思う。(なぜ関西弁なのかは不明)

前回書いたが、滝川第二の同級生の瀬能君。彼とは球が合う。


彼が東京にいた時(7年前位?)は試合をすると、1勝2敗くらいだった。対外的な実力としては彼の方が上だ。

どれくらいかと言うと、当時、僕、瀬能君、筑波の後輩田代君、専修出身の江藤遼君で、神奈川選手権に出場した。

田代江藤のツインエースのおかげで慶応大学にも勝ち(AだったのかBだったのかは忘れた)、愛工大名電と対戦。僕は1番で当時中1の木造選手にあっさり1-3負け。

2台同時進行だったのだが、隣では瀬能君と水谷選手が壮絶な引き合い合戦を繰り広げていた。確かリードしていたが2-3で惜しくも負けたと思う。名電のレギュラーと互角。これで、瀬能君の強さが分かったと思う。

ちなみに、ダブルスでは、田代江藤ペアの勝ち。もし瀬能君が勝っていたら、相手にはプレッシャーがかかり、後半の田代江藤もやる気が出るので、勝ってたと思う。

全く練習をしていない僕たちに足元をすくわれそうになった名電の子達は、試合後、今枝先生に説教を受けていた、、、


そんな自己分析をしながら、この前試合をした。

試合前の予想では、彼は瀬能クラブで、卓球を教えている。つまりラケットを握っている。

対する僕は、今年はコロナでほとんど卓球をしていない。前々日には出身クラブのその田卓研で、子供達と試合をし身体がバキバキ。前日は結婚式でたくさん飲んだので、身体がだるだる。

「多分1-3負けくらいかな?」と思って試合をしたのだが、結果はフルゲームまでもつれる接戦となった。結果は見て下さい。


試合をして思ったのが、数年振りに試合をしたのに、球が合うということだ。ミスで失点をする時に、「え?なんで!」と思うミスが全くない。全てミスした理由がわかる。ミスするべくしてミスしているのだ。

この理由がわかるミス。

ストレスのないミスが多いと、試合をするのがとても楽しい。ミスした時のストレスが少ないに加えて、球が合うので普段よりもラリーになる。

出場選手全員と球が合う大会があったら、どれだけ楽しいのだろう。右シェーク裏裏だけの大会をしてみると、出場者の満足度がめちゃくちゃ上がるかもしれない、とふと思った。


ここまでは球が合う、でプラスの要素を書いたが、相手にとって自分の球が合うと、とんでもなくストレスが溜まる。

過去「てるい君の球ってめっちゃ合うんですよねー」と言われたことがある。言われた相手は、原田慎吾君だ。(マゼスト小林→上宮→早稲田)

僕の記憶では、高校時代に、近畿新人団体準決勝で負け。全日本一般2回戦で負け。高体連の春季合宿で負け。近府県大会の準々決勝で勝ち!

大学時代に、関東リーグ戦で負け。社会人となり、全日本クラブ選手権2部決勝で負け。

恐らく1勝5敗なのである。

冒頭の「てるい君の球ってめっちゃ合うんですよねー」というのは、高体連の春季合宿での原田君との試合後のコメントだ。

この春季合宿、センバツが終わりそのまま行われる。序盤に青山君(関商工)に悔しい負けをしたのだが、そこから卓球人生でも5本の指に入るくらいの絶好調モードへ。

最終的に全体5位で、ヨーロッパ遠征の代表に選ばれた。という良い思い出の合宿なのだが、そんな状態でも、原田君にはスコりあげられたのだ。

「こんな絶好調でも慎吾に勝てないなんて、一生勝てないな」と諦めた記憶がある。なにせフォアに打ったら、90%以上の確率でスマッシュが入るのだ。

原田君はフォア表でバック裏。打点の早いバックは滅茶苦茶が精度が高く、表の基本であるフォア攻めをしても、ほとんどミスがない。

完璧なバックと、ほぼミスの無いフォアスマッシュ。これでは勝てるわけがない。

恐らく原田君も試合していて気持ちが良かったのだろう、と想像するのは容易い。

ちなみに、調べたらなんと結果が残っていた。

とりあえず今日の球が合うはなしはここまで。次回、球が合わないはなしを追記したいと思う。


ここから追記。

球が合わない選手を考えてみた。まず、浮かんだのは、青木さん(リコー厚木)

神奈川の方であれば、知っていると思うが、戦型は右ペンドラで、バックサーブからの超モッチリドライブが武器。

対戦成績は、0勝3敗くらいだろうか。2年前だったか、オープン戦であっさり負けて、1、2か月後、神奈川県のマスターズ予選で対戦することに。

負けた試合を反省し、1ゲーム目は、ほぼラブゲームしかけで勝った。「スタートダッシュ成功!」だが、青木さんはペンドラでも粘るペンドラである。

案の定2-2となり、5-2リードでチェンジエンド。「よし!もらったー!」と思ったが、そこから逆転負け。

次は絶対勝つ!と思いたいのだが、恐らく次対戦しても7割負けると思っている。

ちなみに、リコー厚木の皆さんは、一生懸命試合をしていて、対戦しながらも物凄く好感が持てる。練習を全くせず、だいたい二日酔いで試合に臨む僕は、卓球に真摯に取り組むリコー厚木をとても尊敬しているのである。


学生時代を思い出すと、球が合わないぴったりの選手を思い出した。法政大学の三澤君だ。

大学1年の関東学生春季リーグ戦。初日の法政大戦1番で、三澤君と対戦し、フルゲームの9-11で負けた。三澤君は千葉の学館浦安出身。当時から卓球マニアだったが、三澤君のことは知らなかった。

戦型は左シェーク裏裏。フォアはキョウヒョウで回転量の多いドライブ。バックの攻撃力はないが、ブロックが硬い。そしてメガネをかけている。つまり、全然強そうでないということだ。

強そうでないのに地味に強い。僕が見た中で三澤君が取りこぼした試合は見たことがないし、強い選手とも互角に戦っていた。しかし、カット打ちが苦手でカットマンには負けていたのは悔しい。僕がカット打ちが得意なだけに、、、


三澤君との対戦成績は、大学1年の関東リーグ戦春季で2-3負け。秋季で1-3負け。

2年の国体関東ブロック予選で、3-2勝ち!「これでやっと三澤越えだ!」と思ったら、秋季リーグ戦で2-3負け。

結局、リーグ戦では0勝3敗。唯一勝った国体予選でも、ラストで小堀さんが、中大時代のダブルスパートナー石川さんに負けて敗戦。茨城県は、5枠に入れず予選通過ならず。結果的に意味のない勝利だった。

図1


青木さん、三澤君に共通するのは、回転量の多いドライブと堅実なプレーだ。僕のような我慢が出来ない選手にとっては、まさに天敵である。

ここで、「あれ?瀬能君もドライブモッチリ型でしょ?」という声が聞こえてきそうなので答えておこう。瀬能君のドライブはモッチリだがクセは無い。クセは無いので、ブロックもカウンターも出来る。

学生時代の瀬能君は、相手のブロック、カウンターをも上回る粘りのモッチリフォアドライブで、勝利していたのだ。実にコスパの悪い戦型である。

もし、瀬能君に少しでもクセがあるならば、あんなにも一生懸命ドライブしなくでも得点出来ているはずである。


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