サラリーマン時代、半袖シャツを着なかった理由を思い出したはなし
先日、半袖ポロシャツを着て出社した。少し作業をする仕事があり、動きやすい格好の方が良いと思ったからだ。
その日、半袖で出社すると、色んな感覚を思いだした。
まず、僕はポロシャツというのをほとんど持っていない。ゴルフ用に買ったユニクロのブルーのポロシャツ。アディダスのグリーンのゴルフウェア。社会人になり買ったのは、この2つだけだ。
会社に着ていったのは、仕事で支給された無地のワンサイズ大きいポロシャツだった。
天気は晴れ、最高気温は28度くらいだっただろうか。朝、最寄り駅へバスで向かう。いつものお決まりの席に座り、バスは出発した。
「寒っ、、、」
クーラーの風が直接あたり寒かったのだ。クーラーの向きを変え、約20分で最寄り駅に到着。
続いて、電車に乗り換え。約1時間乗りっぱなしなので、寝ようと思い、スマホでアラームをつけて目を瞑った。
「寒っ、、、」
その日は晴れ、夏に向けてクーラーも通常運転。しかし、電車では、クーラーの風向きを変えることができない。せっかく座ったのに、わざわざ弱冷房車まで行くわけもない。
結局、
「寒っ、、、」
と思いながら、一睡も出来なかった。電車から降りると、暖かい外気温が心地良かった。
そして出社。作業中は、「ポロシャツ着てきてよかった」と思ったが、デスクワークをすると
「寒っ、、、」
クーラーガンガンなわけではないのに。「やっぱり半袖ポロシャツはダメだな」と思った。
お昼時、ランチに出かける。またも暖かい外気温が心地よい。お店に入り注文し、待ってる間、
「寒っ、、、」
思わず、「今日半袖で来たの失敗でした」と先輩にこぼしてしまった。同時に「俺はオフィスで年中カーディガンを羽織っている事務のお姉さんか!」と心で突っ込んだ。
このあたりで、ふと思い出したのだが、僕は前職でも半袖シャツを着たことがなかった。約10年のサラリーマン時代、年々クールビズとなり、半袖シャツを着る人が増えてきても、1枚も持っていなかった。
つまり、僕は半袖シャツを着ながら、オフィスワークをした経験が無いのだった。
その理由は3つある。
まず1つ目が、お分かりのように、移動中、室内、寒いからだ。
僕は、小中高大とクーラー無しの生活を送ってきた。社会人となり、実家に戻ってからは、クーラーのある生活を送って来ているが、なるべくならば扇風機で生活したい派なのだ。就寝時、扇風機にずっと当たっているだけで、身体がだるくなってしまう。
つまり、クーラーが苦手ということだ。真夏のクーラーガンガンの通勤電車だと、スーツのジャケットを羽織るくらいがちょうどよい。
2つ目は、カッコ悪いと思っているからだ。
半袖シャツを着るのは、おじさんというイメージがあり、クールビズで半袖シャツが多くなっても、そのイメージはあまり変わっていない。
かなり偏見が入っていると思うが、スーツで半袖シャツをカッコよく着こなすサラリーマンにまだ出会ったことはない。長袖シャツを着て、まくしあげる方がカッコいいと思っている。
これがオフィスカジュアルだと話が別で、あくまでスーツと半袖シャツの組み合わせだ。
3つ目は、満員電車で、肌が触れ合うのが嫌だからだ。
満員電車自体は我慢出来るが、肌と肌が触れ合うのは気持ち悪くて仕方ない。相手が汗ばんでいたりしたら、もう最悪だ。
休日に短パンを履き、電車で座っていると、隣の短パンの男性と、すね毛が触れ合う時がある。恐らくお互い気持ち悪いと思っているはずだが、半袖シャツで、腕が触れ合うのも、これと同じ感覚なのだ。
以上が、半袖ポロシャツを着て思い出した感覚だ。サラリーマンで共感する方は、2割はいるのではないかと、勝手に思っている。
そもそも、スーツに半袖シャツが嫌なのは、先程挙げた3つの理由もあるのだが、なんだかしっくりこないというか、納得できないのである。
シャツというのは襟がある。Tシャツよりはきっちりしている。つまり、正装感があると思っているのだが、なのに半袖。しかも、パンツはスーツだ。
きっちりしながらラフ。
という、意味がよく分からないのが、スーツに半袖シャツの組み合わせだと思っている。
ということを考えながら、アポが無いので、年中履いてる黒いパンツに、七分袖の白シャツで出社した今日であった。
(七分袖。カッコいいとは思っていないが、気温30度までは着られる万能シャツである。)
ちなみに、トップの写真は、2016年8月5日の深夜、すしざんまい池袋東口店の前だ。真夏でも長袖シャツだったということが分かると思う。もちろんシャツは、まくし上げられている。