ハライチ岩井のサイン入りステッカーが当たったはなし
SNSで、懸賞に応募する為、いいねやリツイートをする行為に抵抗があった。少しマイルドに書いたが、嫌いだった。
数年前に前澤社長のお金配りをリツイートしている人や、Twitterならまだしも、インスタのストーリーズで応募ページをシェアしている人を見ると、「あぁそういう人なのね」と勝手に思ってしまう。
とか言いつつ、今回そのような行為をして、まさかのプレゼントが当たった。今まで「あぁそういう人なのね」と思っていたことに謝りたい。
実は子供の頃から、懸賞に応募するのは好きだった。懸賞雑誌を母親に購入してもらい、余った年賀状で目立つようにマーカーを使い応募したこともあるし、卓球王国、卓球レポートでは、ユニフォーム、ブライス、松下プロサイン入りマグカップなどなど、何度もプレゼントが当たった経験がある。
一番嬉しかったのは、1996年ファンタのキャンペーンで、スーパーマリオ64が当たったことである。もちろん、ソフトだけ当たっても、NINTENDO64自体が無いとプレー出来ない。
しかし、64本体は25,000円。当時お小遣いをもらっておらず、またお年玉は全て貯金するという教育方針だった為、10歳の僕は「64本体もキャンペーンで当ててやろう」とシールを集めてはがきを送ったが、その後当たったのは、ファンタ×64マリオのオリジナルステッカーだけだった。
結局、クリスマスでサンタさんにお願いをして、64本体をプレゼントしてもらった。数か月待ってプレイしたスーパーマリオ64は、たまらなく嬉しかった。「ありがとう!サンタさん!」と本気でサンタさんに感謝した記憶がある。
ちなみに、僕はサンタさんをずっと信じていた。翌年か翌々年、5年生か6年生で、母親から「もう知っていると思うけど、みんなのクリスマスプレゼント買いに行くから、一緒にダイエー行こう」と言われ、「う、うん、いいよ」と言ったが、本当は「そりゃサンタなんていないのが当たり前だけど、やっぱりそうだったのか…」とショックだった。
今回応募したのは、このキャンペーン。KAI-YOUのアカウントをフォローし、リツイートした。
5名にプレゼントをいう狭き門をくぐり、KAI-YOUアカウントから当選のDMが来た時は、「うおぉー! やった! やった! やったぞ! 歓喜である!」と、岩井がトイレの詰まりのギャンブルに勝利した時のように喜んだ。
数日後、ステッカーが届いた。
「さて、このステッカーをどうしようか?」サイン入りステッカーをもらった人はどう活用しているのだろう。
一番イメージ出来たのは、Macbookに貼る。しかし、僕はMacを持っていない。会社から支給されているレッツノートに貼るのは、違うしなんかダサい。
となると、スマホに貼るしか選択肢が浮かばなかった。しかし、せっかくのハライチ岩井サイン入りステッカーが劣化していくのは、耐えられない。
結果的に、透明のスマホ―ケースに変え、スマホケースの中にステッカーを入れて、外気に触れさせず、紫外線のダメージのみで、なるべく経年劣化を抑えつつ、さりげなくハライチ岩井ファンをアピールする方法を選んだ。
変える前のスマホケースはTリーグスマホケースだった。
基本的に、スマホケースはシンプルが好きだったのに、僕の意志が全く反映されずに、使わざるを得ないことになり、数年間このスマホケースを使用していた。
落としたりして、ケースは欠け、ボロボロになっていたので、十分に使用期間は過ぎ、なんのためらいもなく、スマホケースを変えることにした。
透明のスマホケースを購入する為、ダイソーに行った。透明なものに、1,000円以上かけることに抵抗があったので、100均に行ったのだ。
スマホ関係の売り場にスムーズに行くことは出来るのだが、ここから購入するまでに時間がかかる。
なぜなら僕のスマホはiPhone6sなのだ。調べると最新機種はiPhone13シリーズで、6sは2015年9月発売し、2018年に発売終了とのこと。そうなると、iPhone6s用のスマホケース、なんてものは売っていない。
iPhone6sだと、ワクチン接種証明のアプリもダウンロードできないし、確定申告用のアプリもダウンロード出来ない、時代遅れで大変不便な機種であることも付け加えておく。
スマホ関係売場の前に立ち、時代遅れなiPhone6sで「iPhone6s サイズ」とググると、4.7インチと判明。4.7インチの透明スマホケースを探す。
しかし、4.7インチの透明スマホケースは1種類しかなく、「これで本当に大丈夫なのかな?」と心配しつつ、情報を信じてスマホケースを購入。
帰宅し、袋を開けると、スマホケース中央に傷が付いている。「流石100均クオリティだな、仕方ない」と諦め、iPhone6sをはめてみると、もう一度「流石100均クオリティだな、仕方ない」と再度諦めた。
カメラの位置がずれている、サイドの音量と電源ボタンがめちゃくちゃ押しにくい、イヤホンジャックが差し込みにくい…
と、「4.7インチだけど、iPhone6s用ではないのか?」と思う程、使えないスマホケースだったのだ。
数日間使っていたのだが、スマホを使う度に少しだけストレスを感じる。毎日小さなストレスが溜まり、いつか爆発しそうになりそうだったので、新しいスマホケースを購入することにした。
ネットで、「iPhone6s 透明 クリア スマホケース」とググる。同じ過ちは繰り返しくないので、パソコンの画面と数十分にらめっこしながら、270円の透明の格安スマホケースを楽天でポチった。
100円から270円のスマホケースにグレードアップしたのだが、クオリティも2.7倍にアップしていた。手にもフィットし、まったくストレスを感じることはなく、安かろう悪かろうを実感することになった。
最後に、ステッカーをスマホケースに入れてから、「あれスマホ変えました?」と聞かれたのは一人だけ。「それなんですか?鬼滅ですか?」と鬼滅の刃好きな後輩に聞かれたのだ。
「お、やっと気づいてくれたか!」と一瞬思ったが、「鬼滅を3巻まで読んで止めた俺は、鬼滅の刃の面白さに共感できないし、きっとハライチ岩井サイン入りステッカーの嬉しさを言っても、彼には共感してもらえないんだろうな」と思い、特にそこから話は広げなかった。
これを読んだ方には、「note読んだよ。それがハライチ岩井サイン入りステッカーなのね」と是非言ってもらいたい。
「そうなんですよー、見て下さい、これ用にスマホケース買いに行ったらですね...」と、noteと全く同じ話を2.7倍の熱量を込めて話すので、是非聞いてもらいたい。
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