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COCを会社分割でクリア
こんにちは。ユニコンの照井です。
M&Aとは
分割を活用したM&A
と記載しましたが、本日も続いて、会社分割の活用について記載していきたいと思います。
前回は、居酒屋事業と不動産を分けるために会社分割を活用した事例を記載しました。
本日は、また違った形で、会社分割を活用した事例を書いていきたいと思います。
その会社は、小売り事業をリアルの店舗とECで行ってました。
しかし、色々な経緯があって、リアル店舗を行う企業とECを行う企業を分けて運営してました。株主は両社ともに同じオーナーが保有するという形でした。
事業承継を行うということで、M&Aの相談が私のところにありました。
話しをきいていくと、EC事業を行う企業は、利回り不動産をもって運用する事業も行ってました。しかしながら今回の売却対象は、リアル店舗を運営している企業とEC事業のみです。
そこで、最初は、EC事業をリアル店舗を運営している企業に事業譲渡すればよいかなと思ってました。しかしながら調べていくと、Yahooや楽天などのプラットフォームに運営しているECショップは事業譲渡を禁止されていました。
ただし、事業再編(合併、分割)などによる事業の移転は、プラットフォームの審査が通ればできるということがわかりました。
そこで、今回は、吸収分割という手法を使い、EC事業をリアル店舗を運営する企業に移転をしました。
そして無事にプラットフォームの審査もとおり、その上でリアル店舗を運営する会社の株式を譲渡しました。
このように、COC(M&A用語:チェンジオブコントロール)がある場合などは、分割などの組織再編行為を行うことでクリアすることができます。
ということで、今回も会社分割の活用について事例を記載しました。