外食M&A⑪ いつから事業承継を考えるべき?

こんにちは。ユニコンの照井です。
11回にわたり、外食のM&Aについて記載をしてまいりました。

最後に、事業承継について、記載していきいたいと思います。
これは外食経営者だけではなく多くの企業経営者にとって、事業承継というのは最後の大きな仕事となります。
今まで手塩をかけて育ててきた企業を承継していくということは、非常に大きく重たいことだと思います。だからこそしっかりと準備をして悔いを残さない承継にしてほしいと思ってます。

事業承継について考えるべきこと

事業承継についてまずはいつから準備すればよろしいでしょうか。これは、早ければ早いほど良いということになります。早ければ早いほどやれることが増えるからです。特に税務対策については、早くないと出来ないことなども多くあるので早めに手をつけることをお勧めします。

ではどのように事業承継計画を策定していくべきでしょうか。これについては、ゴールから考えていくということをしてほしいと思います。その際に
経営の承継と財産の承継を分けて考えるとわかりやすいと思います。

経営の承継は、経営者としての承継となり、今まで自身の行っている経営者としての役割をいかに承継していくかということを考えることです。

一方、財産の承継については、主に自身が保有している株式の承継をどのようにしていくかということを考えることになります。


「経営の承継」「財産の承継」を意識して、自身として何歳で、引退するのが望ましいのかということを逆算して考えていくということになります。
理想の状態を描いてそこに計画をたてて行っていくということは、経営と同じ作業ともいえるかもしれません。

これらを「事業承継計画書」としてまとめていきます。事業承継計画書を作るのに参考になるフォーマットを以下にリンクがあるのでご確認ください。
👇(独立行政法人 中小企業基盤整備機構)


国のフォーマットは、使いづらいものが多いのですが、ここにある事業承継計画書は、使いやすいし、自身の計画を練っていくためには良いフォーマットであると思います。

このように理想の状態を作っていくために計画をたてていくことが大事になります。
ただし、計画を練るためにもう一つ大事なことは、「現状を把握すること」
であると思います。

「財産の承継」における現状を把握することは非常に重要なことであると思います。これは、最初に記載した税務対策にもつながってくるので時間をかけて行うことで、自身に残るお金が変わってきますのでまずは自身の財産の現状の把握が必要です。

自身の企業の企業価値はどのくらいか。借入に対して個人保証などについて今後どのようにしていくべきか。株式を子供に承継する際の税務対策はどうすべきか。もし株式を第三者にM&Aで売却するとなるとどのくらいの税金がかかるのか。など現状把握をしていくことでそのあとの計画が変わってきます。このように財産の承継をしていく際に現状を把握して計画を立てるということは本当に大事なことになります。

このように事業承継計画を策定していきこれを毎年見直しながら理想の承継をしていくということが大事なのだと思います。事業承継を考えることは、承継前、承継後の経営者のライフプランの策定とイコールなのだと思います。
特に引退後どのようなライフプランを描くのかということも、非常に重要なことだと思います。

繰り返しになってしまいますが、早めに準備をしていけばやれることも多くなります。一度事業承継計画策定を検討してみてください。

弊社でもご支援しておりますのでもしご興味があれば以下よりお問い合わせください。(M&Aとは関係なく中小企業診断士としてご支援もしてますのでよろしくお願いします。)
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以上11回にわたり外食M&Aを記載してまいりました。今後もM&Aなどの発信をしていきますので引き続きよろしくお願いします。


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