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「しょじょってなあに?」小3の娘が聞いてきた。

YOUTUBE、大好きよね。子どもって。
うちの8歳と5歳も許可すればいつまでも観ている。
ゲーム実況とか何かの実験とかの動画がほとんどだけど、お姉ちゃんは、(きっと興味があるのだろう)妊娠とか巨乳とか彼氏彼女とか浮気とかいうワードがで出てくるアニメみたいなのをちょいちょい観ている。

そんなお姉ちゃんをパパは時々「えっろ〜」とからかうので、それはやめとけと子どもたちが寝た後でたしなめたことがある。
性に興味を持つのは心と体が成長していっている彼女にとって当たり前のこと。
それを「えっろ〜」とからかうことで恥ずかしいことなんだと認識してしまったら。
性に関心を持つことをいけないことなんだと思ってしまったら。
それでも興味関心は止まらない。結果持たなくてもいい罪悪感を持ってしまう。

それにいけないことでやめられないことは、親に隠れてするものだ。
隠れて観るなんてまだしてほしくない。
お母さん、まだあなたたちがどんなことで笑っているのか、どんなことに関心があるのか知っていたいよ。それについて“ママはこう思う“と伝えておきたいよ。

そんなこんなを夫に伝えたら「ママの言うとおりやな。気をつけるわ」と理解してくれた。

そんなわけでお姉ちゃんは自分の興味の赴くまま、チャンネルを選ぶわけだけど、この前、そういった類の動画を観ていて。
「ママ、しょじょってなあに?」

性教育は突然に。
慌てた。
処女:性交の経験のない女性。
まだ性交つまりSEXがなんなのかの話もしたことがないのに、どうやってその経験がないなどと説明する?

「キンタマには赤ちゃんのもとが入ってるのは知ってるね? 女の人のここにも赤ちゃんのもとになる卵があるね?」
そう言って自分の下腹部をポンポンとする。
お姉ちゃんはというと真剣な表情でウンウンと頷いている。
「そのキンタマに入ってるやつとここ(ママの下腹部)にあるやつがくっつくと赤ちゃんになるわけだけれど、そのくっつくことをまだしたことがない女の人のことだよ。」

どうやったらくっつくの? と聞かれればとうとう言わなければいけないなと少しドキドキしながら言葉を繋いでいった。
物事をあまり深く考えないたちの彼女はこの説明で納得したらしく、「そうなんやあ」と言ってまたYOUTUBEの世界に戻っていった。
ふう。
やれやれ。

女の人には毎月生理というお股から血が出る日があることや、5歳の弟のちんちんがピンピンする(勃起する)のは本人の意思とは無関係ということは都度都度説明してきたのでお姉ちゃんも弟も知っている。
赤ちゃんの成り立ちなんかもほんのりとは説明してきた。
でも、ちんちんをお股の穴に入れるという具体的な描写はまだ言ったことはない。

子どもに性の話をする際は、恥ずかしがらずに淡々と科学的なアプローチから話すのがいいらしい。
嘘やごまかしは必要ない。と保育園であった性についてのお話会で講師の先生がおっしゃってた。

私が小学1年生くらいだったか。父と二人で家で映画を観ていた。
外国の映画だったけど吹き替えで。尼さんがレイプされたと言って泣いていた。レイプもSEXも知らなかった私は当然父に聞いた。「せっくすってなあに?」
父はホホホと困った顔をして笑って答えなかった。
子どもには説明しづらいことなんだろうと1人で納得した記憶がある。

でももしあの時、父がきちんと説明してくれていたら?
私の疑問に真摯に向き合ってくれていたら?

私も自分の気持ちをもっと口に出せたかもしれない。
理解してもらおうと努力したかもしれない。
思春期に自分ひとり、家族の中で浮いているような感覚にはならなかったかもしれない。

性についての疑問に答えることは、親にしたらエネルギーがいることかもしれない。でも、恥ずかしさやタブー感を押し殺して淡々と答えることができたその先には、何でも思ったことを話し合える関係が築けるのではないだろうか。

そういうことかと納得はしたけれども、いざ子どもを前にした時、淡々と「ちんちんをお股の真ん中の穴に入れるんだよ」と言えるだろうか。
子どもたちはざわざわならないんだろうか。
もしそこから探究心が芽生えて実際やってみたいとなったらどうしよう…。

SEXを絵本で説明してくれてるものもあるらしくて、いいよと何人かのお母さんに勧めていただいた。
導入はまだ迷っている。
もしSEXについて、聞かれたらきちんと答えようとは思っているけれど、もう少し先のことかなと希望的観測。
もしかしたら明日にでも聞かれるかもしれない。
なんせ性教育は突然に。だ。





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