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デジタルエンジニアとは?

インターネットの普及、コンピューターやデバイス機器関連が安価に提供されるようになり、世の中は今、コロナ禍の影響もあり、リモートワークやテレワークなど、デジタル化が急速に進んでいます。

今や誰もが携帯電話からスマートフォンを持ち、いつでもどこでもインターネットにつながる環境の中で様々な情報にアクセスできるようになりました。

IoTと呼ばれる「モノのインターネット」は、様々な物がインターネットとつながり、遠隔操作や状況確認が行えるようになり、AIと呼ばれる「人工知能」によって、多くのデータを分析し最適化されるようになってきています。

そんな中、デジタルエンジニアと呼ばれる技術者は、デジタル技術を活用して安全で魅力ある製品を創り出せる人のことです。

デジタル技術は、ものづくり製造業の中で設計ツールとして使用されている「CAD キャド (Computer Aided Design)」、強度や機構検証を行う「CAE シーエーイー(Computer Aided Engineering)」、切削加工用のプログラムを作成する「CAM キャム (Computer Aided Manufacturing)」、3Dプリンタや3Dスキャナなどのことを言い、これらの技術をデジタルエンジニアリングと呼び、これらを上手く活用し、安全や品質の良いものを早く創りだしていく技術者のことをデジタルエンジニアと呼んでいます。

また、デジタル回路設計やC言語などのプログラミングもデジタル技術と呼ばれ、デジタルエンジニアの定義が広がってきています。

とりわけ、ものづくりでは、現在、3D技術を使い、設計物をコンピュータ上に3Dの立体物として、そのまま形状を作成(デジタル試作)し、組立検証や干渉チェック、質量や重心の確認から強度検証や熱解析などのシミュレーションが行われ、物をつくってからの手直しをできるだけ少なくし、手戻りによる時間を減らすように取組まれています。

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コンピュータで設計した形状を実物で確認したい場合には、切削して張り合わせてつくられたり、今は3Dプリンターというものをつかって、材料を積み重ねながら立体物を作成して様々な検証が行われています。

また、3Dスキャナというものを使い、現物をスキャンして、コンピュータ上に3Dのデジタルデータとして取り込み、リバースエンジニアリングに活用されたり、検査や大事な物をデジタルデータとして保存したり、3Dプリンタなどで再製作されたりしています。

VRやAR技術などといった、仮想空間に入り込んだり、現実空間に仮想物を映し出して、ものづくり検証の活用も進んでいます。

製造業以外でも、これらの技術は活用されており、例えば、博物館とかにある重要文化財を3Dスキャンして保存したり、ドローンを飛ばして空から撮影をして地形の3Dデータを作成し、人が入ると危ないようなところをドローンを飛ばして撮影して、橋をどこにかけたら良いのか、道路をどこにつくったら良いのか検証しながら設計が進められています。

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医療の分野でも活用されていて、人体をスキャンして、義手や義足を設計したり、リハビリ機具や手術用の模型を3Dプリントしたりと活用されています。またVR技術とロボット技術を活用した遠隔操作による手術なども行われるようになってきています。

その他にも、服や靴などのファッション関係や、ケーキやお菓子などの料理関係でも例えばクッキーやチョコレートの型を3Dプリンタでつくったり、形状をつくるのに3Dスキャナなどを活用したりと、様々な分野でデジタル技術は活用されており、デジタルエンジニアの活躍できる幅も広がってきています。

最終的に私の想うデジタルエンジニアは、ドラえもんに出てくる22世紀のような楽しい未来を創り出していく人かなと思います。

ドラえもんに出てくるような便利な道具を次々と作り出せる技術者が、今後、必要とされるデジタルエンジニアなのかなと思います。

未来は少しずつゲームの世界と現実の世界がつながった共存した世の中になってきていると感じます。

その橋渡しをしていくのがデジタルエンジニアのかなとも思っています。

ドラえもんのような22世紀の未来を想像すると本当にワクワクしますね♪

みんなで力を合わせて夢のある楽しい未来を創っていきましょう!

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小原 照記(テルえもん)
noteを最後まで読んで頂き有難うございます。 東北の岩手県北上市で3DCAD/CAM/CAE、3Dプリンタ、3Dスキャナ、リバースエンジニアリング等、ものづくりエンジニアの育成、企業のサポートをしています。地方創生・地域活性化に取り組んでいます。よろしくお願い致します。