3次元CADが嫌いになる、難しいと感じてしまう理由、そして、教えるときに気を付けていること
さっそく、みなさんに質問です。
3次元CADは、お好きですか?
↑漫画「スラムダンク」っぽく聞いてみました笑
トシ、3次元CAD、好きか?←漫画「シュート」風
さてさて、
どうも!今月も3DCADを中心に思ったことを書いていこうかなと思っている、僕、テルえもんです! #ほんと思い付き #気分に合わせて
これまで「3DCADを教えるときに気を付けていること!」続編(Part●)というタイトルでnote書いてきましたが、そろそろ何となくタイトル変えようかなと思って変えました! #完全に迷走中
マガジンは同じところに格納したいと思います。 #根本は一緒
3次元CADが嫌いになる理由
3次元CADが嫌いになる代表的な理由として、以下の6つがありますかね。
①コマンド(機能)が多くて操作が煩雑で覚えるのが大変
②拘束条件・リンク関係のせいで融通がきかない
③思い通りに形状がつくれない、変更が行えない、エラーで先に進めない
④2次元図面資産が活用できない、他の3次元CADデータが活用できない
⑤3次元モデルだけではなく、図面も必要だが上手く描けない
⑥構想設計段階では、3次元で上手くできない
上にあげた6つの理由は、自分が感じたり、教えていて受講者の人から話しを聞いたり、企業を訪問して聞いていく中で、私が感じている3次元CADを嫌いになってしまう理由です。
他にも嫌いな理由を挙げると切りがないかもしれません。
3次元CADを教えていて気を付けていることとして、3次元CADを嫌いにならないように気を付けています。特に学生には楽しく学んでもらいたいなと思っていました。つまらないと思われないように工夫するように努めています。
3次元CADを「難しい」と感じられるのも分かります。
自分は楽しいというのが先にあったので今もですが、のめりこんでやっています。ただし、他のパソコンの操作や非常生活で行っていることと比べると難しいのは確かなと思います。
今でも自分が3次元CADを初めて触ったときのことを思い出して、自分が初めて3次元CADを触って勉強していて難しかったこと、疑問に思ったことを教えるときに説明するようにしています。あの頃の気持ちは私の貴重な財産です。初心忘れるべからず!です。
2次元CADと比較されることがありますが、これまで製図、2次元CADをやってきた人からすると、3次元CADは難しく感じる傾向があり、嫌悪感を持つ人も多い気がします。
難しいから嫌いになるが、必ずしもイコールではないと思います。
難しい=嫌い ← イコールではない!
ただ難しいがために、操作方法が分からず挫折してしまう、イライラして辞めてしまうということは、3次元CADに限らずあると思います。
難しいから楽しい!と感じる人もいますよね。
特にゲームなどは、少し難しいからこそ、はまっちゃいますよね~
教える際には、この「難しい」をできるだけ、わかりやすく説明して理解してもらえるように努めています。
ただし、少し難しい演習問題を出して、取り組んでもらったりはしますよ。ゲームと一緒ですね。ただ、気を付けなければいけないのが基本操作も、きちんとできないうちに難しい課題をだしても拒否反応や難しすぎる印象を与えてしまうので気を付けています。
ゲームを例にあげましたが、ゲームの操作方法を覚えて身に付いたところで難しいレベルに挑戦することで楽しさを感じます。
ゲームを設定で、レベルが低・中・高など選べますよね。
はじめは低いで徐々に高くしていって自分の成長を感じていきながら進めていきますよね。
3次元CADも学び方はゲームと一緒なのかなと思います。
ここでゲームと一緒というワードだけ取り出すと批判があるかもしれませんが、あくまで学び方の話しです。いきなり、レベル1で最終ボスを倒そうとしても倒せないですよね。
少しずつゲームのストーリーにしたがって、レベルを上げて、魔法を覚えて、仲間をつくって、最終ボスに挑むわけで、その過程も楽しみながら進めいくわけですよね。
3次元CADも一緒で、ときどき、はじめて3DCADを導入した企業さんで、この製品を3次元化したいから、この製品の3Dモデルの作り方を教えてほしいと、基本操作も学んでいないまま、ゴールを急ごうと指導を受けに来られるのですが、希望どおりに教えたこともありますが、最終的に理解力が上がらず、うまく活用まで進みませんでした。
スポーツでも言われることですが、「基礎」が大事です!
3次元CADの基礎をきちんと身に付ける必要があり、その基礎を学ぶのに出来るだけ楽しい講習会にしたいんですね。
なので、3次元CADの講習会で作成するサンプル例は悩みますね。
例えば、コップとかが身近なもので一般の人からすると楽しく学んでもらえるのですが、企業の人からすると、うちが製作しているのは、コップではない!となります。
かといって、先ほど、説明した、いきなり難しい部品をつくるのも、毛嫌いになってしまうので、その企業さんや人が興味のある物を例にして教えるように気を付けてはいます。
例えば、機械系の企業さんであれば、機械部品であるネジとかブラケットとかを例にしたりすることもあります。
ただし、これを一般の人や機械工業ではない学生に行うと3次元CADがつまらないと感じさせてしまうかもしれないので、違う題材にしたりします。
もともと機械が好きな人だったり、逆に機械に興味を持ってもらったりもできるので、悪い題材ではない場合もあります。その時、その時の状況に出来るだけ合わせるようにしています。
少し宣伝になってしまうかもしれませんが、私、3DCAD-Fusion360の基礎を学ぶ書籍を執筆していますが、題材が、「ペン立て」や「コマ」、「マグカップ」など、身近なものにしています。
これは上記に書いたことが理由なのですが、これに対して、企業さんからすると本来の3次元CADとしての機械設計ツールとしての内容ではないということになるのですが、ここもゲームやスポーツを例に説明してきましたが、まずは苦しさよりも楽しさを優先してのものです。
まずは楽しいと思ってもらえることが大事かなと思ってます。
少し話しが反れてしまうかもしれませんが、人って嫌いな物、興味がない物の情報は自分から収集しようとしませんから、3次元CADが嫌いになってしまったり、興味がない場合に、どうやって、その人たちに情報を届けるかも悩ましいところです。
一度、嫌いになった人に再度、興味を持ってもらうのって難しいですよね。昔に比べて、3DCADも使いやすく、安くもなってきているので、再度、チャレンジして、より良いものをつくってもらえるようになってもらえたら嬉しいんですよね。
そのためには、こうして、ブログを書くとか動画をYouTubeにアップするとか、地元のイベントに展示したり、コツコツと活動していくしかないのかなと思っています。
少し、お知らせですが、今年は昨年あまりできなかったYouTubeでの動画配信をしていきたいという想いから、第1弾として、「テルえもんCADルーム」というチャンネルを開設しました。
ここ数日間で何本かアップしています。
題材は、楽しく学んでもらえることを考えて身近な物からやってますが、今後は機械部品とかもつくっていきたいなと思っています。
そして、このテルえもんCADルームは、YouTubeのゲーム実況みたいな感じで、3DCADの操作を声入りで軽く説明したものを投稿する予定ですが、今後は、教室みたいなチャンネルをつくって、そこで操作方法の詳細については動画にしてアップしていきたいと思っていました。
今年は昨年以上に頑張っていこうと思っています!!
さてさて、
嫌いになる理由を6つ挙げたのですが、「難しい」という部分だけを書いているうちに、3000文字以上になってしまいました。
自分が思っていることを長々と同じ言葉を繰り返しながらの説明になったかもしれませんが、少しでも参考になることがあったなら幸いです。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。感謝です。