龍舞崎へ、そして西の海岸線で巨大な陸閘を見る
気仙沼駅からのバスを、大島ウェルカム・ターミナルで降り、レンタサイクルを借りて龍舞崎まで4.3km。車なら10分かからない。自転車、しかもアシスト付きだから、ゆっくり走っても30分はかからない。天候が良ければ、お薦めしたい。
駐車場とお店もあるのだが、木曜日は定休日なので要注意。私はここで簡単な昼食を取ろうとしてしくじりました。そもそも定休日を調べてなかったのが悪い。
太平洋へと伸びる大島の先っぽは、半島がやがて小さな島となり、岩礁となり、海に消えていく。龍が、体を波うたせながら、静かに海に帰っていくようにも見えた。遊歩道から見える龍舞崎は、午後には逆光となる。
黒崎島という名もある、龍舞崎の先端の黒い岩だけの島。天候もよく、風もそれほど吹いてはいなかったが、凄みのある場所だった。
東の方を見れば、唐桑半島の御崎岬が見える。この唐桑半島が、大島を守っているようにも見えた。
龍舞崎への道は、一本ではない。海沿いの道を走ろうと、西光寺に近い要害の交差点を北西に曲がって坂を下った。水産技術総合センターや、伝承館や岩井崎が見えるかと思いきや、完全に堤防で海への視界はない。
自転車と比べると、その高さが分かると思う。
大きなゲートの向こう、要害漁港に続く道には、もう高い防潮堤はない。ここからは、本土が見えた。
要害陸閘(ようがい りくこう)。恥ずかしながら「閘」という漢字を知らなかった。「閘」は「水門」。この「陸閘」というのは、いつもは開いて通り道だけど、水位が上がった時には、水の力で自動的に閉まる水門のようだ。動力も要らなければ、操作も不要。こういう仕組みで、海水の侵入を防ぐんだなと理解した。それにしても、すごい迫力。