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台湾の東側。阿美族(アミ族)文化体験。

 今日は朝から素食の朝ご飯やさんへ行く。こちらは、自助餐といって、セルフでおかずを取る量り売りスタイルのお店。何種類もあるおかずから好きなのを選べるし、玄米や雑穀米か、白ご飯か、お粥も選べるから嬉しい。

 オーナーは、気前のいい女性で、私が日本人だとわかったら、日本語を交えて話してくれたりする。「広島で台湾料理のお店をやっていて、素食について勉強している」と話すと驚いていた。大学の教授で、医師免許を持っていて、日本語も上手なお客さんが、たまたま居合わせたのでお話した。その後きたお客さんも、娘が日本で働いているとかで日本語話せてすごかった。「なんで、台湾の人はそんなに日本語を話せるの?」と聞くと、「僕たちのおじいちゃんや、おばあちゃんは、日本統治時代に日本語を勉強していたから日本語を話せるんだよ。あと、台湾語と日本語は似てるものがたくさんあるよ。」と、教えてくれた。原住民や、台湾人と当時の日本人の関係とかももっと知りたいなと思った。現在の台湾では、特に北部台北の若者は台湾語を話せる人は少なくなっているらしい。旅の途中で出会った、高雄、台南出身の若者3人組は、「おばあちゃん達が台湾語を話すから台湾語話せるのは普通だよ。たまに、友達と話してて、道でおばあちゃん達を見かけると自然と台湾語になっていて、笑うんよね。そのおばあちゃんと話すわけでも無いのに(笑)」って言ってたので、南の方が、台湾語は、色濃いらしい。さらに、地方によって少しなまってるみたい。新たな発見だった。


豊富な種類のおかず達
朝飯
ノートにオススメスポット書き込んでくれてる

気の良い教授から、おすすめのスポットを色々教えてもらった。改めて、台湾の人は優しい。

 10時にアミ族の文化体験の場所に待ち合わせかと思ったら夕方の4時だった。中国語の「四 (sì)」と「十 (shí)」発音の違いを聞き取るの難しい…。

 気を取り直して、海辺に向かって自転車を漕ぐ。花蓮は20分も自転車を漕げばあたりは畑や田んぼだらけになる。日本と違うのは、道に生えてる木がヤシの木やバナナの木といった、熱帯の植物が多いこと。そしてすこぶる暑い……。途中、手芸屋さんや、すごい倉庫みたいな何でも屋さんによったりして海を目指す。



ここのオーナーも面倒見のいい人だったな
ネックレスとかピアス作りてぇ


おじいちゃんオーナーは、日本語が話せてめっちゃ優しい。

あと、銀行で両替もした。「花蓮両替」で検索しても、出てこなくて台北まで戻らないと行けないのか…!?とめっちゃビビりながら銀行行ったら、パスポートの写真見せたらやってくれた。大きめの銀行に行けばできるみたい。私はこちらに行きました。

 お昼は鶏肉飯を食べた。いつも自分が作る鶏肉飯とは違って、玉ねぎを炒めたタレじゃなくて、味の濃いスープみたいなのがかかっていて美味しかった。ここでも、小吃が選べて楽しかった。めっちゃにんにくマシマシで味が濃かったが。

鶏肉飯、キムチ、揚げなすににんにく味噌タレ

海辺につく。尾道の浜辺と比べて丸い石が多い海岸だった。流木がたくさん落ちていて、波も激しい。遊泳禁止だったので、足をつけて遊んだ。近くのベンチで一休みしようと寝転び、1時間ほど昼寝したのが気持ち良すぎて最高だった。

丸い模様の石
昼寝
海部は、流木を利用した建物多い

 原住民文化体験学校に向かう。改めて考えると、絶対複数人で行くべきであろう文化体験学校に1人で行くのはかなり勇気がいったし、何より自分以外の団体4人がどんな人なのか、中国語そんな出来ないし!と、不安に押しつぶされそうでしたが、行けばなんとかなると言い聞かせて飛び込みました。(ドタキャンすることばかり考えてた)

 台中から旅行で来たという四人家族は、声の大きな昭和親父のようなお父さん、小柄な大阪のおばちゃんようなお母さん、おちゃめで優しいお姉さん、携帯ばかりいじってるお兄さんと色濃い家族でした。家族の会話がめっちゃ面白かった(笑)
 インストラクターのお兄さんの言ってることの9割はわからなかったけど、アミ族の民族衣装着て写真取ったり、弓矢で遊んだり、お肉焼いて食べたり、小米酒を呑んだり、罠猟のやり方を教えてくれたりと濃厚な2時間だった。 

 罠猟では、猪の捕まえ方や、魚の捕まえ方、猿などといった小動物の捕まえ方などを教えてくれた。今現在、原住民としての生活をしている人は少ないらしい。若者はみな、台北や都市部に仕事しに行ってしまうみたい。昔は、誰か結婚するってなったら、山々を何日もかけて歩いてお祝いしにいったことや、男の人が踊りで求婚して、女性は好意を持つ男性に、衣装付いているビンロウをいれるための袋から取り出したビンロウを渡すことをなども知った。成人のための儀式のことなど色々話してくれていたが、中国語難しすぎて、聞き取れませんでした。色々調べて見てはいるが、自分が聞き取れたのはこの辺。


台湾人家族とともに弓矢練習
竹でご飯を炊いた
やきマシュマロのように肉を焼き
小米酒を飲んだ
炊けたお米。もちもちして美味しかった
 水入れすぎや!ベチャベチャやん!って
お父さんずっと言ってきてた(笑)
娘かのように馴染む
生姜たっぷりスープも美味しかった
こんな経験2度としないだろうなと
じわじわ来ている時
お父さん戦士みたいでかっこいい🪽


 台湾の東側では、いろんな場所でこうして原住民の文化体験ができる。かなりエンタメ的だけど、中国語がもっとわかって、もっと話せたら色々質問できたんだろうな‥…と、思う。今度は、7月に行われる「豊年祭」に参加したい。原住民の生のダンスやお祭りは人生で1度は味わってみたい。原住民の文化、まだまだ、本やインターネットで調べて深堀りしていきたいものです。ひとまず楽しく体験できてほんとに良かった。

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