【2022/第三座】厳冬期遠見尾根からの鹿島槍・五竜岳【西遠見山】
2/25-26で遠見尾根に行ってきました。
長い長い冬が終わりやっっと北アルプス方面の天候が安定し始めてきましたので厳冬期の遠見尾根にぎりぎり滑り込んできました。
あ、BCではなく登山です。
とはいうものの初めは爺が岳南尾根をやろうと思っており扇沢に向かう冬期通行止めのゲートまで行ったんですが、
前日までの連日の大雪でここ2~3週間は誰一人入ってなさそうな柏原新道入り口の雰囲気にすっかり怖気付き遠見尾根を選択してしまった、っていうオチです。
まあでも柏原新道は登山口のところからスノーシューでも膝まで埋まる雪だったので、もしアタックしていても山頂はおろかJPまで出れたかどうか、、
もっと経験を積んで強くなれたらリベンジしようかと思ってます。
去年の6月に遠見尾根から五竜岳まで行っているのでアクセスは同様、エイブル白馬五竜のドラゴンドラから。
グリーンシーズンはゴンドラを降りると高原植物園のような脇を通っていくのですが、冬はゲレンデになっているのでリフトに乗ってケルンの下まで行き、BCの人達に紛れてまずは小遠見山を目指します。
今回は某フリマアプリで入手したスノーシューが初登場です。
かかとがフリーなのがはじめ違和感ありましたがすぐに慣れました。ヒールリフターは登りの時めちゃくちゃ楽で感動。あげたりおろしたりするのがちょっと面倒ですが。
一方で急斜面を巻くように付けられているスキーやアイゼンのトレースはスノーシューには幅が狭く、緊張の歩行を強いられます。
日本の地形にはワカンのほうが合っているというのもうなずけますね。ワカン使ったことないのでどの程度浮力に差があるのか試してみたい。
しかし予報では穏やかだと思ったのですがまあまあ風が強い。
雪塵が登山者を容赦なく襲います。冬の北アルプスでは当たり前のことなんでしょうけど。
BCスキーヤー・スノーボーダーやハイカーの多くは小遠見山まで。
実際小遠見山まででも十分な景色が堪能できますし、ここから先はさらに風が強くなります。
八方尾根もそうなんですがどうして北アルプスに向かって東西に走る尾根はあんなに風が強いんでしょう。北アルプス稜線よりも強いような気がします。
標識は完全に雪の下。
少し休憩し遠見尾根を進みます。
特にどこまでとは考えていなかったので行けるところまで行きますが、かなりの強風にバラクラバをつけないと顔が痛いぐらい。
特に大遠見山から先は耐風姿勢を取るぐらいで、さすがにそろそろテントを張る場所を決めようかと思い、西遠見池付近の根開きした場所を掘り下げてテント場にしました。この時14時ぐらい。
めちゃめちゃ立派なテン場掘りました。
もはやテン場を作りに来たといっても過言ではない。
テントに入って遅いお昼を食べたら夜まで寝てしまいました。腰ぐらいまで掘り下げたテン場としゃもじペグのおかげで全く不安のない一夜を過ごすことが出来ました。
夜中ちょいちょい起きて外を見るもなかなか雲が取れず。
本当は冬の星座と五竜岳で写真を撮りたかったのですが雲が取れたのが2時ごろ。
寂しい星空ではありますがせっかく来たので何カットか撮ります。
とはいえ流石北アルプスの星空、15sec f2.8 iso8000でも十分空が暗く、まだまだ露光できそうな感じがあります。
五竜岳もここにきてようやく見れましたがかっこいい。寒さを忘れて2時間ほど撮影していたかと思います。
翌朝。
5時ごろ起きて日の出を見に西遠見山のピークに向かいます。
白馬の町の方から徐々に明るくなってきます。
鹿島槍ヶ岳と五竜岳の頂に光が入り始めて赤く染まりだす。
白岳には五竜岳に登頂を狙う人のヘッドライトの明かりがありました。
自分は五竜岳が好きなんですが、五竜岳には登頂したことが無いのです。だって五竜岳に登っちゃったら五竜岳は見れないでしょう?
五竜岳と白岳。
ぼちぼちテントに戻って朝食を食べ撤収の準備。
冬は雪を解かせば水ができるからいいですね。雪山装備と燃料で軽くはなりませんけどね。MSRのガソリンバーナー、お気に入りです。
撤収し、9時ごろ下山開始。
昨日とはうって変わって最高の天気。
何度も後ろを振り返っては同じ写真を撮り続けます。また来るぜ五竜岳。
土曜日ということもあり多くのBCスキー・スノーボーダーと登山者とすれ違いながら下山しました。
それはいいんですがケルンからドラゴンドラまではゲレンデを徒歩で降りなければならず、高速で滑り降りていくスキーやスノボの横を歩くので危険なように思いますが何とかなりませんかね?
----何故仲間と楽しそうにスノボをしている横で疎外感を感じながら汗だらだらでゲレンデを歩かなきゃいかんのだ( ;∀;);∀;)
温泉入って道の駅でおやき買って食べながら帰ったので全てを許しました。
おしまい。