次の絵 温水佳樹
え、まってかわいくない？
負けヒロインが多すぎる！より温水佳樹さん。
主人公の妹キャラで重度のブラコンです。
今回は小説1巻の以下のシーンから描き起こしました。
文句を言おうとする俺の口にクッキーが押し込まれる。美味い。
続いてアイスティーのストローが口に差し込まれる。介護か。
「いや、自分で飲めるから」
「お兄様、学校でお友達はできました？」
っていうシーンです。
まずはエスキースをしました。
キャラが好きなのでキャラのバストアップが多いです。これじゃ何のことやらですね。
左上から、画面手前にクッキーを差し出す図
右上、ハスに構えて上目遣い
左中、モチーフをより大きく
右中、横から撮影
下、お兄様の顔面をつかむ
でも一番下の難しそう。結局、左上の構図にしました。
あと、背景描くのめんどいのでキャラを引き立たせるために、背景はシンプルにしました。
そうと決まれば、まずはラフです。
手は自分の手を参考にしました。
ずんぐりむっくりしてます
この時点でも、顔は結構いいのでは・・・？
でもラフって結構大事ですよね。
200枚以上の「自分で納得できない絵」を量産した俺の経験上、ラフで「うまくいってるかも」な絵は(完成までに具体的な障壁がたくさん出てくるから)うまくいかなくて、
— てりー (@terry_pic) October 18, 2024
最初から上手いラフを描いた奴が上手い絵を描くんだと思う。
描いたことないから知らんけど
この時点では、「ラフが上手くいっているかも」なだけで、「上手いラフ」とまでは言い切れませんが、まぁ満足なラフです。
ポーズはピンタレストなどでいろんなキャラの「あーん」を検索して、手など細かい部分は自撮りで補うなどしました。
また、描きたいキャラの資料もたくさん用意しました。
資料は中古のiPadminiを隣に置いて常に表示させています。
実は、最初は左手を画面外に隠して片手でポーズ取っていたのですが、
・「あーん」をわかりやすくする
・佳樹のキャラ的に手を添えそう
・手の表情でキャラの性格を出せそう
と思ったので左手もめんどくさかったのですが描きました
翌日は、ラフのレイヤーを上から不透明度下げて表示させつつ、塗りました。
いつもと手順を変えました。
いつもは
1、グレーのカタチを取る（囲み塗り）
2、上から色を分ける（囲み塗り）
とカタチ→色の順番で描いていますが、
今回は
1、色をレイヤーごとに分けて塗る（不透明度100％の筆で塗りつぶし）
にしました。
色が混ざると汚くなるので、
・肌
・服
・髪
・眼フォルダ
とレイヤーを分けて塗りました。
レイヤーを行ったり来たりするのは大変面倒ですが（レイヤー迷子になりますよね）、色混ぜをコントロールすることができない程度の能力を持っているので仕方ありません。
次の日はパッと見あまり進捗しませんでした
次の日の進捗は、まぶたや眉毛、口を書いたことと、背景をつけたことくらいです
資料を集めながら、見直したり描きおなしたりしてるだけで時間がかかりました
次の日は目が完成しました。
目の下のハイライトに焼き込みレイヤーで明るい色を足したら好きな感じになりました。
それと、AI絵で学びましたが、まつ毛の書き込みを細かくすることでリッチな印象になります。多分
手や首周りの1カゲを入れました。
翌日、休んで（仕事だよ！）から、さらに翌日、完成させました！
今回は、顔とクッキーを持つ手を強調させたかったので、そこに光が当たるようにしました。
ラフよりも影の範囲が広がっています。（服の質感表現は、、、ちょっと、、、課題ですね、、、）
今回は髪が平面的な塗りになりました。（なってしまいました）
ちょっとでも立体的にしようと、体の後ろの髪の色を明るくしてみたり、左側の髪の毛が立体的に見えるように交差した髪の毛の色を分けるなどしました。
描いてみて気づきました。このキャラ、ぱっつんじゃない・・・！
前髪の揃える角度や間隔が均一ではありませんでした。前髪や目はキャラの印象を決めるので、よく確認しました。
ちなみにクッキーは3枚描いて2枚ボツにしました。クッキー、難しいんですね、、、最初は中央にジャム入りのハートのクッキーにしたかったのですが、無理でした
そして、完成と言いましたが嘘です
直しました。どこが変わったか、お気づきですか？
実は画面下の左手を変更しました。
自撮りを元に描いたら手が。。。ずんぐりむっくりしてしまっていました。色が暗くて汚い手になっていました。直す前の手も「修正済み」の手だったのですが、、、「完成した！」と妻に見せたら「かわいい！けど手が・・・・」と言われてしまいました。
パッと見でバレる低クオリティさは直さなければなりません。めんどくさかったのですが直しました！
今回の絵は、線画をかなり省略しました。
例えばフェルメールやレンブラントのように絵画の世界では主線を感じさせない絵ってたくさんあります。「輪郭線は最も濃い影を表現している」と聞いたことがあります。現実世界の物体には、主線なんてないですからね・・・
「これがカタチだよ！」と説明するために主線を用いるのですが、丁寧に色を塗り分けるだけでも形の境界を説明できるので塗りを丁寧にしてみました。
今回の絵はかなり気に入ってます。気に入っていると、XやPixivでの反応が気になって（周りの人も自分と同じ気持ちかどうか気になるんですね）ついついチェックしてしまいます。今朝なんて朝５時に起きてツイッター開いてました。重症ですね。
結果、ツイッターでお世話になっている方や、原作ファンの方にいいね！もらえました！
でも反応が鈍いです。もっと伸びるような期待をしてしまっていました。
これはイカン。自分の絵に評価を下すのは自分でありたい。
そういえば、以前もこんな気持ちになったことがありました。
これも結構好きでした
相変わらずタレ目で大人しそうな見た目のキャラが好きなようです
花は下手なので好きじゃないのですが、顔だけは好みでした。口なんて柔らかそう。
ピクシブでは累計55「すき！」をいただきました。ありがとうございます。自分の中では多い方なのです
今回の絵と共通点を見つけました。
・正面顔
・バストアップ
・背景が単調
→正面バストアップは、自分が気にいる程度の絵が描けるようになったのかも・・・？
（それ以外は「いいね」が多くても、（今回のように反応が気にならなかったので）描けるようになった、という自己評価に至らないのかも・・・）
よし、まだ当分、成長余地はありそうです。
まだ描きます。