観劇日記【Same Time, Next Year】
今回はスペシャルキャストとオリジナルキャストの2バージョンでの上演でした。オリジナルキャストでは2019年に初演。
それぞれ伴侶のある二人が、旅先での一夜限りの関係から1年に1回同じ時期に同じ場所で会う約束をする。出会いからの25年間のうちの、1951年、1956年、1961年、1965年、1970年、1975年のその日を描く二人芝居。
「シットコム」というシチュエーション・コメディの一つで、「奥様は魔女」の作者さんなのでツッコミどころと言うか笑いどころもたくさん。
スペシャルキャストは20歳代、30歳代、40歳代以降を3ペアの俳優さんで演じ、オリジナルキャストはすべての年代を1ペアの俳優さんが演じていた。
いわゆる「ゆきずりの恋」が肌を合わせたからこそ、誰にも言えずにいる弱い自分をさらけ出せる関係になっていく。時には意見をぶつけ合い、台詞にもあったけれど「自分はこんなことをかんがえていたんだ」と自分を客観的に見て気づく。その一日があるから家族への愛を実感することができるのかなあと思った。