「鳥肌族」について
みなさんは音楽を聴いて鳥肌が立った経験はあるだろうか?
僕は、ない。残念ながら。
いつだったかフジロックに出演したとき、BJÖRKのステージを一緒に観ていたバンドメンバーの腕に突如現れた鳥肌を見て、なんだか負けた気がした。
どれだけ時を遡って考えても、音楽を聴いて鳥肌が立ったことはない。
ないんだけど、音楽を聴いて鳥肌が立つという現象を当たり前のように聞き、話を合わせているうちに、きっとまだ自分はそこまでの音楽に出会ってないんだと思うようになった。
でもね、土砂降りのフジロック、雨上がりのグリーンステージのBJÖRKでも鳥肌立たないって、どんだけのもん求めてんのよ、ってなるわけですよ。
実は音楽を聴いて鳥肌が立つ人と、そうでない人では脳の構造が違うらしい。
アメリカの研究者によると全体の10%にも満たない人が鳥肌族。
そしてその10%以下の鳥肌族の多くが、ミュージシャンなのだそう。
まぁ、ミュージシャンやってるのがそもそも10%以下だろうから、つまりはミュージシャンのほとんどは鳥肌族。知らんけど。
「あの人音楽やってるのに鳥肌立たないんだって!」なんて後ろ指さされる日も遠くないんじゃないかと思う。
雑誌とかの取材受けたりしちゃったとして、鳥肌立った音楽教えて下さい、とか言われたらどうするんだろうか。
あの時のあれは鳥肌立ちましたね、とか言うんだろうか。
いやー、でもそれは嫌だなー。
今後そういう事があった時のために、ここに書いときます。
僕、音楽聴いて鳥肌立ったことありません!
今後は知らんけど!まだ出会ってないだけかも知らんけど!
感動はするし、涙は出るんだけど!
BELIEVE YOUR トリハダ。って、いい言葉だと思うんだけど、僕にとっては「寒そうだから上着羽織るか」ぐらいの意味になっちゃうんだよね、残念ながら。