#17 二重パイプ型冷却装置
この仕組みを利用して次のようなシステムを考えてみた。円柱状のダクトを二重にして、内側にパーライトを充填する。内側パイプを通ると期に気化熱を奪い空気は冷却される。
しかし同時に湿気を帯びるので、いわゆる「冷風扇」のように、当たったところだけ冷たいけれど、部屋の温度は変わらず、帰って蒸し暑く感じると言うこともあり得る。
ならば冷房送風用と気化熱を奪うための送風管を別個に設けたらいいというわけだ。もちろんパーライトを詰めるのは、二つのダクトの周縁部分でもいい。
この発想で組み立ててみたたのが、下の写真の装置
S字上にアルミニウムのダクトがめぐらされていて、外郭は塩ビ管で製作。塩ビ管とアルミダクトの間にパーライトが充填してあって上のパイプから乾燥用の空気は排出される。
理論上はこれで送風空気の冷却は可能なはずだ。
しかし、この装置を見たとき、どうしても実験してみる気にすらならなかった。これでは無理、と直感的に感じたからだ。
(次回に続く)