Ⅱ-#6 シートの作成方法(3)
課題対応マップの作成方法(3)
前回までで一例として学校を取り巻く課題状況を俯瞰するようにマッピングを上で、下のように戦略の核を見つけてみました。もう一息です。今回は、これをどのように全体戦略につなげるかについて解説していきます。
戦略の核が大体定まったら、それの核の形成をどこから始められるか、またどのようにその他の各課題の影響していくか(しうるか)について検討し、矢印で書き込んでいきます。
例えば下図のような記入例が考えられます。
まず、左側の部分ですが、ミドルリーダーを元気づけるとすれば管理職でしょう。めぼしい中堅層を見つけて校内に火種を作り、波及を狙います。まずは、テストの結果を念頭において、ある程度の結果を出せば学校の変化を゜嫌う風土をいくらかシフトできるでしょう。
また、ベテラン層に意欲低迷にも効果があるかもしれません。
次に右側の部分ですが、地域の中に学校を応援してくれる人を増やすことができれば、クレーム対応に効果を発揮したり、地域の健全育成と連携して不登校状態にある子どもにアプローチできるかもしれません。
マップをつくったからといって、すぐに問題が解決するわけではありませんが、このように全体戦略が一望できると、学校の組織全体で戦略を共有し、効果的に動くことが可能となってきます。