#1 アウトドアキッチンの華
発明の第二弾は、冷却とは反対に加熱についてのアイデアだ。
今回は前回の教訓を活かして特許はとりあえずわきに置いておこう。
夏が近づいてくると恋しくなってくるのがバーベキュー。最初のことは屋外で炭火や焚火で調理して食べるだけで、なんでもおいしかったのだけど、何十回、何百回と経験を重ねてくると屋外で食べることだけでは満足できなくなってくる。
DIYの雑誌などを見ると一番目を引くのはピザ窯だ。
こんなところでピザを焼いて食べたりしたら、きっと最高だろう。
そんな想像がよぎる。
ネットで調べてみると
廉価なのはスチール製のもので一万円台からある。
けれども、それならはっきり言ってオーブントースターと変わるはずもない。
ではちゃんとしたピザ窯はいくらくらいするのだろう・・・
上の写真のものなら40万円超だ。
もちろんピザ屋を開店するならばこれだいいのだろうが、一体それで何枚のピザを焼くのか?
そんな貧乏性の発想が抜けきらない私にはちょっと手が出せない。
そして何よりこの手のピザ窯の問題はピザやパンしか焼けないことだ。
中でステーキや魚でも焼こうものなら、きっと油がしたたり落ちて窯の床面にこびりつくに違いない。
アウトドアといえばなんといっても炭火だ。炭火で焼いてこそ遠赤外線効果で肉も野菜もおいしくなる。
機能的にも問題がある。この窯を温めるためには中すみで薪を燃やして窯を温め、その後を薪を掻き出してピザを焼くのだ。だから当然だんだんと冷めてくる。
町の窯焼きピザ屋さんの窯を偵察すると、案の定ガス火で常時加温されるようになっている・・・となると薪のピザ窯を実際に使うのは結構面倒くさそうだ。
そんなことをあれこれ考えていると、自分で工夫したらはるかにいいものを作れるような気がしてくる・・・
心の中でROUND 2のゴングが鳴りひびいた!