#15 特許の論理
私の特許の先行発明として弁理士さんが探してきたのは、屋上緑化などの施設設計を行う会社の申請したものだった。
ご関心の方は明細書に当たってほしいが、簡単に言うと屋上などのに敷設されたコンクリート(4番)の上に②防水シート(3番)を貼り、その上に冷却剤として多孔質素材等(2番)を載せ、透湿シート(1番)で覆い、そこに散水ホースを敷設する(5番)。
これが、壁にパーライトを充填して空気を通す私のアイデアとどうバッティングするのか?最初は理解できず、弁理士さんに質問してみた。
弁理士さん曰く、確かに機能は違うのだが、特許の対象となるのはモノの構造であり、形状として類似している以上は特許の先行発明になるとのことだ。そして色々調べてみると、確かに他の文献にもそのように書かれている。
仕方がないので「もうしばらく検討してみます」と弁理士さんには伝えて、いったん申請はペンディングすることにした。
今考えて見るとこれが、さらなる飛躍のきっかけであった。
(次回に続く)