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Ⅱ-#1 課題対応マップ
課題対応マップとは
様々な施策課題が矢継ぎ早に降ってくるのにのに加えて、学校内でも様々な事件や問題が生じ、あれもこれも対応する必要に迫られているのが現在の学校です。一方で学校がそうした課題対応のために投入できる資源はかぎられています。学校はただでさえ多忙で首が回らない状態なのに、多くの自治体では急速に教員の若年齢化が進行しつつあり、質・両共に組織は深刻な問題を抱えています。
こうした、かぎられた資源で多くの課題に対応しなければならない学校を念頭に、様々な課題を俯瞰して、戦略的に学校改善に繋げていく目的で開発したのが「課題対応マップ」です。
「課題対応マップ」はある程度学校全体の動きが見えてきている誰でも作成してみることができますが、とりわけ校長・教頭をはじめとするスクールリーダーの方々が、課題を整理した上で、核を形成してチームで学校づくりをしていく戦略を立てるのに有効です。
人によって差はありますが、筆者の研修経験では大体1時間から1時間半程度で課題対応の見取り図を作成してみることができます。
「課題対応マップ」が効果を発揮する状況
「課題対応マップ」が特に効果を発揮するのは、次のような場合です。
やらなければならないことが多すぎて整理ができない。
リーダー教員がそれぞれの校務分掌の遂行に手一杯で、必要な改革について考えることができない。
長期的に必要な重要課題に手が付けられず、個々の教員は目の前の仕事をこなすだけで手一杯になっている。
多くの学校課題に対して対症療法的な対策が続いており、対応がいつも後手に回っている。
目次
次回から次の順序でその考え方と使い方について説明していきたいと思います。
#1 課題対応マップとは
#2 「部分最適化」する学校
#3 戦略の「核」
#4 シートの作成方法(1)
#5 シートの作成方法(2)
#6 シートの活用方法(1)
#7 シートの活用方法(2)
#8 学校改善に繋げるために