#4 世界に誇る調理器具ー七輪
実は日本には世界に誇るべきアウトドア調理機具がある・・・七輪だ。
実際に使い比べてみると、市販のバーベキューコンロなどとの実力差は歴然だ。
七輪の断面は下のようになっている。
燃焼部は上が広い筒状になっていて、炭火は自然に一カ所に集中する。すると暖められた空気が上昇気流を発生させて、煙突効果により、さらに空気の流れが加速する。
この構造のため、下から入る空気を調整することで火力も調整することができる。
そしてなにより重要なのが、珪藻土や分厚い陶土による断熱性だ。これによって炭の熱を外に逃がすことなく、利用することができる。
凝ったものでは断熱性を高めるため二重構造になっているくらいだ。
実際にそれなりのものを使ってみるとホームセンターのバーベキューコンロなどに比べて少ない木炭で、加熱面を高温にすることが出来る。
シンプルだが理にかなった道具なのだ。
問題は・・・下からしか、熱源が伝わらないないことだ。焼き肉や魚などは焼くことができても、ピザやパン等のように窯焼きが必要なものは調理できない。ダッチオーブンも使えないことはないが、便利とは言えない。
では、炭火が使えて、かつ包み込むような遠赤外線効果も発揮することができる、そんないいとこ取りのオーブンはないのか?
世界にはちゃんとそうしたものが存在する。インドのタンドーリオーブンだ。
(次回に続く)