2024-11-25 相場分析
・先週末のヨーロッパ圏のPMIは非常に弱かった。欧州経済の弱さが顕著になる。マーケットでは12月ECB政策金利発表で50bpsの利下げ確率が15%→50%に(21日には15%だった)。来年末までの利下げも150bpsが想定されている。これを織込む形でユーロ、ポンド売りが進む。
・来年末までに150bps下がった場合、政策金利は3.4%→1.9%になる。米国政策金利は現在4.75%。fedwatchでは来年末までに4.25%までしか下がらない予想がマジョリティ(利下げ回数2回)。また日銀は来年末までに1〜2%を目標としている。
・英国、NZも金利下げが一層進む見通し。英国は4.75%→4%を織込む。NZは現在4.75%だが、次回11/27の会合で50bpsもしくは75bpsの利下げが予想されている。NZは半期に一度の経済財政見通しが下方修正される可能性があるのと、11/27以降の会合が3ヶ月先という状況から利下げきるうちに利下げしておきたい思惑。
・豪州経済は底堅くまだ一度も利下げはしていない。
・先週末の米国PMIはヨーロッパ圏とは相反して強かった。
・今月の月末応答日は27日水曜日。いつもならユーロドルは下がりやすい傾向にあるが、今週は感謝祭のため要注意。感謝祭前は大きくポジション調整が入りやすい。前後で4連休を取るプレーヤーも多く、マーケットは閑散とする可能性あり。
・欧州経済が悪いことから本日のIFO景況指数は注目される。
・26日FOMC議事要旨発表。タカ派な内容が想定される?
・米財務長官にスコット・ベッセント氏が就任。元ソロスファンド。ソロス氏は一緒に働くことは極めて大変と言われている人。そこに長年勤めていたということで上司の扱いがうまい人かもしれない。ベッセント氏はドル安派のため株式マーケット的には好感。