今年の手帳の振り返り、来年の手帳の使い方(レビュー付き)
今回は、主宰のおおやまが個人的に使用している手帳の紹介コラムです。
2022年の手帳の振り返り・2023年の手帳の使い方に分けてお届けします。
また、それぞれの手帳にレビューとおすすめしたい方を併せて表記しました。
実際の中身も載せたいのですが、個人的な内容が多いため省略します。
今年の手帳の振り返り
2022年は元々1冊の手帳をメインに据えるつもりでした。
ですがテラス手帖を始めるにあたり、気になる手帳をレビューするために何冊か併用しました。
①いろは出版 SUNNY手帳 ウィークリーバーチカル
個人的にメインに据えていた手帳。
3分割された時間軸と下部のメモ欄で構成されたウィークリー手帳です。
○実際の使い方
1年の間で2~3回書き方のフォーマットを変えながら、その都度必要な項目を書いてきました。おかげで年末まで使い切れそうです。
141ページあるフリーページは特に書く項目を絞らず使い続けました。
○レビュー
本文のフォントや配色がシンプルかつおしゃれ。
紙質は改良を重ねているため、裏抜けは特に気になりませんでした。
薄い紙が苦手だった私でも比較的書きやすかったです。
○おすすめしたい方
②Y-Style ワーキングマザーの手帳
整理収納アドバイザーの赤工友里さんがプロデュースする手帳。
ワーママの実生活と「なりたい自分になる」願望、両方を充実させるために工夫された数々のフォーマットが特徴です。
○実際の使い方
うち、最後の方まで続いたのは予定管理のみでした。
なりたい自分リスト・理想の自分を書くページは別途ウィッシュリストを作っていたためか、開く頻度が減っていきました。
○レビュー
1冊でスケジュールから家族の予定、TODO管理、ライフプラン、さらに自己実現まで細かく書き込めて、よく練られた手帳です。
1日あたりのTODO管理数が少ないため、フォーマットに不自由を感じる点がありました。
用紙の裏抜けはさほどありませんでした。
○おすすめしたい方
③ペイジェム ミネット フリーログ
NOLTY(能率手帳)の姉妹ブランド、PAGAM(ペイジェム)が販売する日付フリーのデイリー手帳。
2023年版は「カレルチャペック紅茶店」とのコラボ商品もあります。
○実際の使い方
フォーマットを色々試しながらデコを楽しみました。
B6サイズは大きすぎず小さすぎず、さほど頑張らなくてもページが埋まります。
表紙裏の見返しの模様がどれも可愛いのも魅力。
○レビュー
224ページなので毎日書かなくてもいいのが嬉しいポイントです。
個人的に気になったのが上部の日付用サークルと区切り線でした。
自由なレイアウトができず、地味にストレスが溜まります。この辺りは一長一短でした。
用紙はややクリームがかったドット方眼で、安定した書き心地です。
○おすすめしたい方
④ユメキロック セパレートダイアリー
学生のアイデアを商品化するなど、独特なフォーマットの手帳を販売するユメキロック(伊藤手帳)。
ロングセラーの「セパレートダイアリー」は上下を別々に開くことができます。
上部がマンスリー+ウィークリーメモ、下部がウィークリーバーチカル、それぞれにガントチャート付きと、縦横無尽の使い方が可能です。
デイリー版もあります。
○実際の使い方
テラス手帖の作業管理用に特化して使っていました。
安定した作業時間があった頃は愛用していたものの、生活環境が変わってからは作業管理を厳密に行わなくなり、使用を止めました。
○レビュー
使っていて非常に面白く、便利です。
上下の分割の都合で、若干まとまりが悪く感じる方もいるかもしれません。
紙質はつるつるして張りがあり、書き心地も良いです。
B6サイズは時間軸が8時始まりなので要注意(A5は6時始まり)。
○おすすめしたい方
⑤マークス 月間ブロック+タスク管理
元々は「ママダイアリー」として販売されていた品です。
マンスリーページのほか、TODOリストやショッピングリスト、見開きのフリーページが月ごとについていて小回りがききます。
○実際の使い方
家計簿とまではいかないものの、収支管理に使っていました。
マンスリー手帳を利用した収支管理は手軽で比較的続けやすいです。
カード情報は移動できるように大きめのふせんに書いてあります。
○レビュー
過不足のないフォーマットで、さまざまな用途に使えます。
普通のマンスリーに加えて使い勝手のいいページがあると想像以上に恩恵を感じられます。
紙質は適度な厚みでややつるつるした感触。
マークスの手帳はデザインも可愛いのが特長です。
○おすすめしたい方
来年の手帳の使い方
レビュー用に買う際、家族と「なるべく1年通して使う」約束をしていたものの、さまざまな手帳の併用は正直私には負担でした。
特にHSP(繊細さん)気質の方は持ち物や選択の回数を減らすと、エネルギーの消耗が抑えられるそうです。
私も個人的に該当します。
レビュー用に手帳や文房具を買うのを辞めたのもあり、来年用は厳選した手帳を使うと決めました。
①レイメイ藤井 ダ・ヴィンチ ロロマクラシック
人気のシステム手帳のひとつ、レイメイ藤井のロロマクラシック。
硬質で重厚なたたずまいは、古いヨーロッパの世界観を感じさせます。
一生使うと決めて購入しました。
○実際の使い方(予定含む)
これから先母艦としてずっと使い続けるため、長期的に残したい情報・記録を集めていく予定です。
○レビュー
しっかりとしたつくりのカバーがリフィルを守ってくれます。
入れ替えが自在なのはやはりシステム手帳の利点。
リフィル入りのセットを買ってしまったので、最初からカバーのみ買ってカスタムしたほうが自分好みにできます。
ダ・ヴィンチのリフィル自体はややざらっとした紙質がくせになります。
○おすすめしたい方
②トラベラーズノート パスポートサイズ
今年6月に行われたトラベラーズカンパニーキャラバンでブランドの世界観に魅了され、長年憧れ続けてついに購入したトラベラーズノート。
明るめのキャメルを選び、カスタマイズもすこしずつ楽しんでいます。
○実際の使い方
今年9月下旬から既に使っています。
一時期取り組んでいたバレットジャーナルの要領で、基本ボールペン1本で書きます。
この方法にしてからTODO管理がはかどり、さほど手帳を書くのに時間がかからなくなりました。
朝晩にテーブル脇に置いておき、サッと書けるサイズです。
○レビュー
約B7のパスポートサイズは、コンパクトで携帯するのが容易、テーブルでも場所を取りません。
押さえないと180度開かないのは、トラベラーズノートだけでなくほかのデザインフィルの商品でも時々見受けられる仕様です。
クリップで押さえるなど、対策をして割り切れるか、それ以上に愛着が持てるかが重要です。
○おすすめしたい方
③高橋書店 torinco11
1954年設立、NOLYT(能率手帳)と並ぶ老舗手帳メーカーの高橋書店。
近年売り出し中なのが、多彩なカバーとフォーマットを取り揃えた「torinco(トリンコ)」シリーズです。
こちらはウィークリーバーチカルにメモ欄がついた「torinco11」です。
○実際の使い方予定
元々使う予定がなかったのですが、時間を俯瞰して行動管理するために購入しました。
実質SUNNY手帳・収支管理用のマークス手帳の後継です。
私はA5のノートを「マイノート(雑記帳)」として使っています。
普段はヘッダー画像のブラウンのノートカバーをつけているのですが、torinco11と併用するのと気分転換を兼ねてカバーを替えました。
こちらはデルフォニックスの「リンバー ラウンドケース A5」。色は廃盤のようです。
○レビュー
年末から書き始めるので、具体的なレビューはできません。
CITTA手帳を始め、ここ数年でバーチカルの横にメモ欄がついているフォーマットが増えました(ハンズ手帳、ビジネスベーシックダイアリーなど)。
CITTA手帳はほかの手帳と比較すると高額なため、ほぼ半額で買えてシンプル、フォーマットが似ているtorinco11はラインナップ豊富かつ老舗の高橋書店ならではの商品です。
○おすすめしたい方
その年使いたい手帳でも、長く愛用したい手帳でも、手帳は一期一会
さかのぼると20年くらい、「その年使いたい手帳」ばかり選んできた気がします。
2年以上使い続けたのは「ハッピーダイアリー(現在は販売休止)」「クオバディス エグゼクティブノート」「ジブン手帳Biz」のみ。
実にさまざまな手帳に手を出し、続けられなかった手帳がほとんどでした。
使い切っても、仕様が変わったり、暮らしが変化したりして合わなくなったり……。
手帳もまた一期一会なのだと感じています。
前述した「選択を減らす」に加え、長く愛用したいと思える手帳に出合い、私の手帳スタイルは円熟期に入った気がします。
気になる手帳を売り場でチェックするのは相変わらずですが、ロロマクラシックやトラベラーズノートを思うと「いやいや」とその場を離れられます。
デジタルツールの進化に比例して、紙の手帳・手書きの価値もますます高まっていくでしょう。
その年使いたい手帳を使うも良し。
長く愛用したい手帳を使うも良し。
デジタルツールも良し。
皆さまもお気に入りの手帳で、新しい1年を迎えられますように。
今後も手帳・文房具を楽しく使うための記事を予定しています。
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