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欧米の金融システム不安後退の中、ドル円は一進一退。
【3/28相場概況】
東京時間、ドル円は131.52円で始まると、利食いの売りや、本邦輸出企業による期末・年度末の実需売りが先行。時間外の米中長期金利の低下もあり、ドル円は130.50円まで下落。欧州時間、過度な欧米の金融システム不安が後退したことを受け、ドル円は131.29円まで反発。その後は米長期金利が低下し、ドル円は130.40円まで下落。NY時間、3月米消費者信頼感指数・3月米リッチモンド連銀製造業景気指数が予想を上回ると、ドル円は131.18円まで上昇となるが、NYダウ平均が軟調となった事などを受け失速し、130.81円でクローズをむかえた。
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【3/29相場観】
欧米の金融システム不安は一旦後退となったが、前日の反発に続く上昇とはならなかった。悪い思惑は連鎖するもので、金融システム不安から、米経済のリセッション(景気後退)懸念が再燃している。月末・月初の米国重要経済指標次第では、米国の急激な利上げの副作用によるリセッションというワードがクローズアップされると、ドル円はもう一段の下落の可能性が高まるので、想定しておく必要がありそうだ。
テクニカル的に、ドル円はヘッドアンドショルダー(三尊天井)を形成中。トップが151.91円に対しネックラインが127.21円となっており、ネックラインを割り込むと、トップからネックラインの幅24.73円に対し倍の値下がり(102.48円)が下値目標となる。倍の下落とまではいかなくても、38.2%オーバーで117.76円・50%オーバーで114.84円というレベルが計測できる。現時点でここまで下落する可能性は低いと思われるが、念のため認識しておいていただきたい。
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前回分はこちら
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20230329執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保