ドル円は、米CPI・PPI・小売売上高などが予想下振れする売り材料にも拘わらず反発。背景にあるのは日米金融政策差とみる。日銀は量的緩和政策継続に対し、米国の金融引締め長期化との思惑がある。米国が年内利下げとの見方もあるが、米国のインフレは高止まりを示唆しており、追加利上げがないにしても、一定期間現状の金利水準を維持する必要がありそうだ。バイアスは上向きだが、上げ相場は何時か下落相場となるので、常に下落に対する警戒は必要か。
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。今週は雲ネジレを警戒していたが、今のところネガティブな変化日とはなっていない。テクニカル的に昨日の上昇で200日SMA(137.07前後)を大きく上抜け、今年は3回目の突破となる。3/8・5/1は1~2日で押し戻されたが、今回は滞空時間が長いのではないかと予想する。フィボナッチで計測すると、139.54円・140.33円あたりが目先の目標値となりそう。
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
前回分はこちら
20230518執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保