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日経平均上昇や米債務上限問題の進展期待でドル円は137円台後半へ

【5/17相場概況】

東京時間、ドル円は136.36円で始まると、日経平均の3万円回復などでリスク・オン状態となり一時136.87円まで上昇。欧州時間、ドル円はジリ高で上値を切り上げ137円突破。NY時間、ドル円は、日経平均先物の上昇や200日SMA(単純移動平均線)を上抜けたことでテクニカル的な買いが入った。米国の債務上限問題を巡る与野党協議が進展するとの期待から米国株相場が上昇すると、ドル円は137.71円まで上昇。

【5/18相場観】

ドル円は、米CPI・PPI・小売売上高などが予想下振れする売り材料にも拘わらず反発。背景にあるのは日米金融政策差とみる。日銀は量的緩和政策継続に対し、米国の金融引締め長期化との思惑がある。米国が年内利下げとの見方もあるが、米国のインフレは高止まりを示唆しており、追加利上げがないにしても、一定期間現状の金利水準を維持する必要がありそうだ。バイアスは上向きだが、上げ相場は何時か下落相場となるので、常に下落に対する警戒は必要か。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。今週は雲ネジレを警戒していたが、今のところネガティブな変化日とはなっていない。テクニカル的に昨日の上昇で200日SMA(137.07前後)を大きく上抜け、今年は3回目の突破となる。3/8・5/1は1~2日で押し戻されたが、今回は滞空時間が長いのではないかと予想する。フィボナッチで計測すると、139.54円・140.33円あたりが目先の目標値となりそう。
情報・目標値段など、随時Twitter(https://twitter.com/eva_endo)で公開。
前回分はこちら

20230518執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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