投機筋の「円売り・ドル買い」ポジションが約5年半ぶりの高水準となっていて、本日発表の米CPIが鈍化と見込まれている事から、「ポジション調整のドル円売り」との構造のようだ。日銀の金融政策変更の噂も流れ始めており、センチメントが一気に下向きとなっている。米CPIの発表が出るまで、本流は読めないので、フライングしないようにしたい。
日足一目均衡表では、「三役好転」が解消。遅行線が26日前チャートとクロスし逆転となった。4/27から54営業日連続で「三役好転」を維持してきたが、遂に解消となった。気を付けたいのは、ここから一気に下降基調となるわけではなく、調整期間に入った段階という事である。本格的下落基調と判断するには、次に転換線<基準線、雲突入などのステップが必要。もちろん、本日の動きで、「三役好転」復活となる場合もあるので、慎重に対応したい。
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20230712執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保