ECBフォーラムでは、パウエルFRB議長・植田日銀総裁の発言にサプライズはなかったが、両国の金融政策差を改めて認識させられた感じがある。ここからは、日銀の円買い介入を警戒。昨年9/22に実施された日銀円買い介入のレベルが145.90円で、レベル感での介入はないと言っているが、かなり近づいてきた。しかし、現在の円安は、昨年のコロナ禍とは状況がちがうので、介入によるドル円下落は、絶好の押し目になってしまう可能性がある。当局も現状を踏まえ、やるなら徹底的に行うとみているので、慎重に対応したい。
テクニカル的にフィボナッチ計測だと、次の目標が145.86円・146.10円台・146.66円となっていて、その前に大台である145円がある。ここの通過状況が150円に向かうか、天井感が出るかの見極めポイントになるのではないかとみている。
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20230629執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保