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日銀量的緩和継続、ドル円141.91円と7カ月振りの高値を更新。

【6/16相場概況】

東京時間、ドル円は日銀の金融政策発表を前にポジション調整で139.85円まで下押しとなるが、日銀が金融政策の現状維持を発表すると140.77円まで上昇。欧州時間、植田日銀総裁の会見内容にサプライズは無。持続的・安定的な物価目標2%にはまだ達していないと、緩和策を継続する姿勢を示した。会見中にドル円は141円台を突破し141.40円まで上昇。NY時間、米長期金利が上昇・米ミシガン大学の6月消費者態度指数(速報値)が63.9と予想の60.0を上回った。ウォラーFRB理事が「インフレ低下に向けた進展は遅く、幾分の追加引き締めが必要となる可能性」と述べ、バーキン米リッチモンド連銀総裁が「インフレ鈍化がなければ、さらなる利上げを容認」との見解を示すと、ドル円は141.91円まで上昇。

【6/19相場観】

日銀は量的緩和継続、植田総裁の記者会見はサプライズ無で、ドル円中心にクロス円が上昇。NY時間は、米経済指標の上振れやFRB高官のタカ派発言で、ドル買い。思ったより、あっさりと141円台を突破。ここからは日銀の介入警戒感との闘いと以前から解説していたが、米財務省が16日、「主要貿易相手国・地域の通貨政策を分析した半期為替報告書で、日本を「監視対象」から除外した。」とのニュースが出た。日銀に対し、「円買い・ドル売り」介入実施を認めませんよと「無言のプレッシャー」を与えてきた。142円台突破は時間の問題とみるが、日銀が介入を行わないわけではないので、慎重に対応したい。
 
日足一目均衡表でみると、「三役好転」継続。138.42-140.93のレンジを上抜け、141円台突入となったので、151.94-127.21に対する戻り61.8%(142.29)が当面の目標となりそうだ。ちなみに先週末の上昇で、週足一目均衡表が「三役好転」となり、これで日足・週足・月足で「三役好転」となっている。経験上、結構レアな状態。短命で終わる場合が多いが、週単位で継続となると、大きな上昇波動となる。
 
 
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20230619執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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