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ドル円、ポジション調整で下落となるが、押し目買い意欲強く反発。


【9/29相場概況】

東京時間、ドル円は、週末の5・10日(ゴトー日)で、月末・期末の本邦実需勢の買い観測から買いが先行。午後には日銀が臨時の国債買い入れオペを通知するとドル円は149.50円まで上昇。欧州時間、米10年債利回りの低下や、全米自動車労働組合(UAW)のストライキ拡大や米政府機関の閉鎖懸念などからドルロングのポジション調整が入り、ドル円は148.52円まで急落。NY時間、米10年債利回りが上昇に転じると、日米金融政策差を意識した押し目買いなどで、ドル円は149.48円まで上昇。8月米個人消費支出(PCE)価格指数(デフレーター)で変動が激しい食品とエネルギーを除くコアデフレーターは前年比3.9%上昇と市場予想通り前月から鈍化したものの、相場の反応は限定的となった。
 

【10/2相場観】

ドル円の急落は、介入系の要因ではなくポジション調整。安値148.52円からの反発は、凄まじく一気にV字回復となった。週末に、米国のつなぎ予算に関する法案が上院下院で賛成多数で可決された事で、週明けのドル円は149.63円まで上昇。政府・日銀による円買い介入の緊張感も薄れていて、150円到達は時間の問題とみる。ここからは、何時天井を打つかを考慮しつつ買い方針継続。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。先週末の安値148.52円は、転換線でサポートされた形となった。一目均衡表の遅行線以外の補助線(転換線・基準線・先行1・先行2)はそれぞれが、抵抗線・支持線となる場合がある。調整は入ったが149円台回復となったので上昇基調継続。
 
上昇波形に変化はなく、フィボナッチで計測すると、上値のポイントがC波61.8%(150.69円)・D波161.8%(151.45円)となる。もはや150円は通過点か。
 
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20231002執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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