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米CPI予想下振れとなるが、米金利上昇でドル円140円台へ反発。

【6/13相場概況】

東京・欧州時間、ドル円は米CPIを控え139.60円前後で小動き。NY時間、5月CPI(米消費者物価指数)は前年比4.0%上昇と予想の4.1%上昇を下回り、2021年3月以来の低水準となった、またエネルギーと食品を除いたコア指数は前年比5.3%上昇と市場予想通りとなると、米利上げが一時停止されるとの観測から、ドル円は139.01円まで下落。その後は、米10年債利回りが上昇、7月FOMCでの利上げ観測も根強く、ドル円は買戻しが先行し140.30円まで反発。

【6/14相場観】

米CPIは前年比で予想を下回るが、判断が難しい発表となった。一旦下値を試す動きで139.01円まで下落となったが、139円を割り込むまでの売りがなく反発。CFD日経平均やNYダウ平均の上昇もドル円の下支えとなったようだ。CPI発表後の結果でみると、サプライズはなかったとみる。マーケットは、今週のメインイベントFOMCに焦点が移行。引き続きボラが高く、揺さぶりには気を付けたい。発表後、流れを確認してから仕掛けても遅くはない。
 
テクニカル的にみると、一目均衡表は「三役好転」継続で上昇トレンドも継続。「三角持ち合い」の上値抵抗線をブレイクしたが、138.42-140.93のレンジブレイクとはならなかった。テクニカル的には買い方優勢の流れとなっており、もう一段の上げがあっても不思議ではない。しかし、仮に142円を突破すると、日銀介入懸念が出始めるので、週末の日銀金融政策決定会合後の動きまで気を許せない展開が続きそう。
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20230614執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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