米利上げ打ち止め観測が広がる中、米長期金利低下でドル円続落。
【11/27相場概況】
東京時間、ドル円は、朝方149.67円まで上昇となるが、月末を控え本邦輸出企業による断続的なドル売りや日経平均の軟調を受け148.89円まで下落。欧州時間、一時149.33円まで上昇となるが、米10年債利回りの低下を受けドル円は148円台に失速。NY時間、米利上げ打ち止め観測が広まる中、米10年債利回りが一時4.378%前後まで低下すると、ドル円は148.54円まで下落。
【11/28相場観】
連休明けのドル円は、米長期金利が低下し148円台へ。現在は148.36円まで下落。先週末発表された11月の米総合購買担当者指数(PMI)の低下や昨日発表された低調な10月米新築住宅販売件数などから米利上げ打ち止め観測が広がっている。次回FOMC(12/12-13)での政策金利はデータ次第となっていることから、月末月初の経済指標で弱い数値が続くようだと、「米利上げ打ち止め」から「米利下げ観測」へ移行し、ドル円の一段安の可能性があるので警戒。
日足一目均衡表でみると、現在値が再び雲に突入。①転換線<基準線→逆転、②遅行線<26期間前チャート→逆転となっており、③本日の雲下限(先行スパン2)147.30円を割り込むと逆転で「三役逆転」となる。147円台突入となれば、日足一目均衡表の分析としては、一旦上昇基調終了とみていいのではないか。
ドル円の下値目途を計測(A=フィボナッチリトレースメント・B=フィボナッチエクスパンション・C=ダブルトップ)すると、①147.92(B38.2%)②147.15(11/21安値)③146.80(B61.8%)④146.29(A38.2%)⑤144.99(B100%)となる。下げの目途として認識しておいてほしい。
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20231128執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保
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