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米債務問題交渉行き詰まり・米金融システム不安で、ドル円反落。

【5/19相場概況】

東京時間、ドル円は4月全国消費者物価指数(CPI)が日銀の4月展望レポート見通しを上回る結果となると、本邦長期金利の上昇とともに円買いが先行し138.28円まで下落。その後買い戻しが入るが軟調。欧州時間、時間外の米10年債利回りの低下を受けドル円は137.97円まで下落。その後、米債務上限問題に関する協議の行方に楽観的な見方が広がりドル円は138.66円まで上昇。NY時間、米債務上限問題で米政府と野党共和党の交渉について「共和党の交渉担当者が突然退席し、交渉が行き詰まっている」とのニュースが伝わり、米国株の下落とともにリスク回避の円買い・ドル売りが先行。イエレン米財務長官が銀行幹部らに「一連の銀行破綻を受け一段の銀行合併が必要になる可能性がある」との発言もあり、ドル円は137.42円まで下落。その後は買戻しが入り、米10年債利回りが上昇に転じるとドル円は137.79円でクローズをむかえた。

【5/22相場観】

ドル円は、米債務上限問題の行詰まりや米金融システム不安で急落。7日振りの下落となった。今週も米債務上限問題に関するヘッドラインで上下しそうだ。
 
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。6/2に雲のネジレ(変化日)はあるので要警戒。今年3回目の200日SMA(単純移動平均線)突破となっており、この200日SMAを維持できるかがポイントとなりそう。6日続伸となったことで、調整が入っても違和感はなく、昨日の下げはまだ調整の範囲とみる。

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20230522執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保

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