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ドル円5日続落。米CPI予想下振・日銀金融政策変更懸念。


【7/12相場概況】

ドル円は140.36円で始まると、東京時間、時間外の米10年債利回りの低下・日経平均の軟調を受け、140円を割り込み139.37円まで下落。欧州時間、米長期金利の低下を受け、ドル円は139.31円と安値を更新。その後は、139.70円台まで買い戻された。NY時間、6月米消費者物価指数が前月比0.2%(予想0.3%)・前年同月比3.0%(予想3.1%)と発表されると、米10年債利回りの低下とともに、全面ドル売りが先行。日銀が金融政策を修正するとの観測もあり、ドル円は138.15円まで下落。

【7/13相場観】

先週7日に日経新聞による内田日銀副総裁へのインタビューが掲載されて以降、ドル円は6円超の下落。7/27-28の日銀金融政策決定会合で、YCCの変更・撤廃など、何か修正があるとの観測が高まっているのが、現状のドル円下落の大きな要因となっているようだ。そこに、米長期金利が上昇しても、ドル買いの勢いが出ない要因として、昨晩発表のCPIの結果にある米インフレの鈍化傾向が加わり、ドル円下落を加速させたとみられる。来週のFOMC(7/25-26)・の日銀金融政策決定会合(7/27-28)までは、ドル円下落基調が続きそうだ。
 
日足一目均衡表では、昨日時点で4/27から54営業日続いた「三役好転」が解消。遅行線が26日前チャートとクロスし逆転。転換線と基準線がクロスし逆転。雲上限を割り込み、好転が解消。「日足一目均衡表」のみで判断すると、上昇基調は終了とみていいのではないか。ここからは、どこまで下がるのかという問題になるが、フィボナッチで計測すると、昨日の安値138.15円はA38.2%(138.24円)レベルである。3/8の137.91円・5/2の137.77円が第一サポートで、その下がC50.0%(137.35円)・A50.0%(136.14円)あたりが下落目標となりそう。
 
 
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20230713執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保


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