先週7日に日経新聞による内田日銀副総裁へのインタビューが掲載されて以降、ドル円は6円超の下落。7/27-28の日銀金融政策決定会合で、YCCの変更・撤廃など、何か修正があるとの観測が高まっているのが、現状のドル円下落の大きな要因となっているようだ。そこに、米長期金利が上昇しても、ドル買いの勢いが出ない要因として、昨晩発表のCPIの結果にある米インフレの鈍化傾向が加わり、ドル円下落を加速させたとみられる。来週のFOMC(7/25-26)・の日銀金融政策決定会合(7/27-28)までは、ドル円下落基調が続きそうだ。
日足一目均衡表では、昨日時点で4/27から54営業日続いた「三役好転」が解消。遅行線が26日前チャートとクロスし逆転。転換線と基準線がクロスし逆転。雲上限を割り込み、好転が解消。「日足一目均衡表」のみで判断すると、上昇基調は終了とみていいのではないか。ここからは、どこまで下がるのかという問題になるが、フィボナッチで計測すると、昨日の安値138.15円はA38.2%(138.24円)レベルである。3/8の137.91円・5/2の137.77円が第一サポートで、その下がC50.0%(137.35円)・A50.0%(136.14円)あたりが下落目標となりそう。
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20230713執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保