ドル円、日米金融政策差による買い意欲で149.70円まで上昇。
【9/27相場概況】
東京時間、ドル円は早朝に時間外の米10年債利回りの低下を受け148.85円まで下押しとなるが、下落していた日経平均が急速に買い戻されると、ドル円は149.15円近辺まで買い戻された。欧州時間、日米金融政策差による買いが先行するが、政府・日銀による円買い介入に対する警戒感も強く、上昇のスピードは抑えられていた。NY時間、米10年債利回りが2007年10月以来の高水準を記録すると、ドル円は149.70円まで上昇。
【9/28相場観】
ドル円は、前日高値149.18円を上抜けると149.70円まで上昇。日米金融政策差でドル円の買い意欲が高まる中、150円の節目が見えるレベルでの政府・日銀による円買い介入警戒感で、スローペースでの上昇。円買い介入は、サプライズでなければ効果が薄いと考えると、実弾の前に、レートチェックで、ドル円の下げ具合の確認が先かもしれない。いずれにしても上昇基調継続の中、円買い介入には警戒という流れは継続。
日足一目均衡表では、「三役好転」継続。補助線が上向きで、上昇トレンドに変調の兆しは出ていない。上昇波形をフィボナッチで計測すると、昨日D波100%(149.33円)を突破。次のポイントがC波61.8%(150.69円)となっており、150円の大台を突破するのも時間の問題かもしれない。
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20230928執筆 FXエバンジェリスト遠藤寿保