短歌

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本

夢もうつつも一緒くた

#子どもに教えられたこと

パッションに生かさるるかな代読の教師は熱きトランジスター

数筋の霜をながむる我もまたこの縦糸を紡ぐ者なり

打ちつけて骨まで見ゆる切り傷の皮膚の厚みは鎧のごとし

見る者の心も魔法にかかるらしチクリと打てば血は怖からず

あざやかな医者の手際とよく切れるハサミにばかり目はうばはれつ

術後にもグーチョキパーで遊びしが家につくなり弱きふりかな

ふたなりのつつじの花の蜜吸ひて男味女味とさわぐ吾子かな