![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/157781272/rectangle_large_type_2_cb3c25187ab77835cf4fc68bd77d549b.png?width=1200)
本の作り方
はじめてましての方に
こんにちは。神崎と申します。
趣味でファンタジー小説を書いていて、2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店を考えています。
今日は印刷と製本について書いてみようと思います。
本にする為には印刷して、製本する必要があります。
今やもうPDF形式でデータを送れば本にしてくれるサービスというものがわんさかあるようで、どれがいいのか悩んでしまうくらいですね。
印刷所についても悩むし、製本の仕方についても悩みます。
製本の仕方
上製本:じょうせいほん、と読むんだそうですが、多分これ「上」「製本」で分けるのでは。分からんけど。いわゆるハードカバー。分厚い表紙(ボール紙とか)でくるむ。表紙が本体より少し大きくなります。
並製本:上製本でないもの。いわゆるソフトカバー。表紙で本体をくるむのは同じだけど、固い紙でなく少し厚めの紙とかなので、表紙と本体は同じ大きさになる。
綴じ方
中綴じ:紙を半分に折って、中央をホチキスや針金で綴じる。コピー本と呼ばれるものもこの作り方。自分で作れる。厚すぎると無理。紙にもよるけど、10枚重なったらかなり分厚いし、ずれてもくるのでは。印刷所さんにもよる。
無線綴じ:紙を重ねて、糊で貼り付ける方法。糸とか線を使わない=無線。くるみ綴じ、くるみ製本とも。表紙でくるむから。ページ数が多い本向け。これも紙の厚みとか会社さんによるけど、50Pとかあったら無線綴じのが良さそう。最大どのくらいいけるかは、それこそ製本所さん次第。
専門的なことを言い出したらもっともっと細かく色々あると思うのですが、素人的にはこれが分かっていればいいかな。
あとあれか。
縦書きなら右綴じ、横書きなら左綴じ、卓上カレンダーとかなら天綴じとかあるよ、とかかな。
サイズ
本の大きさはそれこそ色々ありすぎるのですが、製本所さんがどれを受け付けているかを要チェックです。
ページ数に上限や下限があったりもするし。
色々あり過ぎるので、ありそうな範囲かな? というところを、ざっくりまとめてみました。
A6:105×148。文庫サイズ。
A5:148×210。なんだろ、教科書とか。
A4:210×297。写真集とか。
B6:128×182。単行本とか。
B5:182×257。週刊誌サイズ。
B4:257×364。大きな画集とか。
四六判:127×188。単行本とか。
菊判:150×220。大きめの単行本。
紙の種類、厚み
長い文章を読むなら淡いクリーム色の書籍用紙がいいとか、写真集なら発色の良いものがいいとか、本の内容によって本文の紙の種類も変わってきます。
また表紙を作るなら、それはまた全然違うものになります。
厚みについては、一般的には重さで表すのですが、紙の大きさが違えば重さも違ってくるし、重さだけで分かるものでもなく、調べれば調べるほど難しいです。
どういった紙がいいか、どの厚みが最適か、印刷所さんに聞くのが正解かも。
ページ数が多いなら薄い紙にしておかないと分厚い本になり過ぎちゃうし、紙を薄くしすぎて裏が透けたら読みにくいし、やはり素人にはなかなか難しい物だと思います。
ページ数
原稿が書きあがっている場合、一行に何文字入れるか、一ページに何行入れるかによってページ数が決まってきます。
字が小さすぎたり、行間が狭すぎたり、余白が狭すぎたりすると、読みにくい物になると思いますし、もちろんその逆もしかりです。
読者層によっても違ってきますね。
お子さんや、目の悪い方が見られるようなもの。たくさん字を読みたい人向けのもの。色々考えると難しいですね。
自分で印刷してみて、このくらいなら読みやすいかなあというのを考えてみるべしですね。
大きめの本にして、本文は上下二段組みにする、なんていう手もありますね。
私の場合
「エイルと最後の竜」本編は28万字以上あるので、ある程度字は小さくしないといけないんですが、余白や行間が詰まり過ぎているのは読むのが辛いので、ページ数はそれなりになってしまうと思います。多分、480ページくらい。ぐはっ。上下二巻にするという手もありますが……どうしようかなあ。悩み中です。
自分がどうしても上製本で読みたいので、本編は上製本にするつもりでいます。高くつきそう~。笑
しかし、素人が書いた長編小説なんて普通の方はなかなか手に取りづらいでしょうから、導入部だけをまとめて、読みやすいソフトカバーで作るつもりでいます。
便宜上、導入本と呼びますが、これは文庫本サイズ(A6)で作ろうと思っています。気軽に読めるかなと思って。
恐らく……64ページくらいになりそう。本編の1/8くらいですね。まだ、どこまで入れるか決めてはいませんが、序章と第一章にしようかなあと思っているところ。
それと、もっと短くてお手頃価格の文庫もご用意するつもりです。
というのも、長編より前に、神崎の小説が読みたいものであるかどうかを判断するためのものが必要かなと思いまして。
短編で、お安い価格設定にしておけば手に取りやすいのではなかろーか、という判断。
こちらも文庫サイズの予定です。
現在、手元には30本の読み切り短編があるのですが、どれを選ぶか、迷い中~! 三作くらい入れて、40ページ以内に収める、つもり、でいます。
二冊作るかも。本編と近い感じの雰囲気の短編集と、気楽に読める軽い感じの短編集と……まあ別に本編もそんな重くないんですけどねー。うちのは気軽に読みやすいと思いますよ?笑
帯について
本屋さんで平積みになっている本って帯に目が行きますね。
自分で作ることもできるわけで、キャッチコピーな、一目でどういう本か分かる、あるいは興味そそられる一文が書いてあったら効果高いかなあと思っています。
見本誌だけでもいいかな。自宅のプリンターで印刷して巻くだけでも雰囲気出ますよね。
問題はキャッチコピーですね……。
「竜から世界を救え! え、そういう話ではない?」とか……面白いですか? つまんないですねそうですねはーい。
えーどうしよう。そういうの難しいですよねえ。悩むわあ。
まとめ
上製本は高いけど日持ちもするし高品質だしこだわり詰め込んで作れる。
文庫は小さくて軟らかくて持ち運んでもいいしベッドで転がって読むにも読みやすい。
ある程度ページ数があるなら無線綴じが良い。
紙は薄すぎても厚すぎてもだめ。
帯はつけたいがいいキャッチコピーが思いつかないので詰んだ。
いいなと思ったら応援しよう!
![神崎 旭@文学フリマ東京40出店します](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/156181559/profile_49b0deb4a7b4859862a553f70ddffddc.png?width=600&crop=1:1,smart)