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タイトルやキャラ名について

はじめてましての方に

こんにちは。神崎と申します。
2025年5月11日の「文学フリマ東京40」に出店します。
自作は「エイルと最後の竜」、長編冒険ファンタジーです。
あと、その世界で起こる読み切り短編もたくさん書いています。
今日は自作のタイトルやキャラ名について書いてみます。

「エイルと最後の竜」に辿り着くまで

自作小説のタイトルは、当初「Legend of the Last Dragon」というもので、20年以上それでやってきたのですが、本にするにあたって、これでは手に取ってもらいにくかろうと……悩みに悩んで改題しました。
タイトルをつけるのって難しいですね。シンプルで、インパクトがあって、覚えてもらいやすくて、内容が分かって、でもネタバレしてはいけない……短い一文というか、ワンフレーズというか、キャッチ―なタイトルを考えるというのはとても難しかったです。センスが問われる~。

キャッチコピーやタイトルとかってそれだけで講座がいくつも作られるくらい奥が深い世界なんですよね。コピーライターって仕事があるくらいで、素人の私なんかがそう簡単にできることではないと思いつつ、やはり自分で考えて決めたいと試行錯誤して、右往左往して、白目向いてがんばりました。
七転八倒して考えてもしっくりくるタイトルは出なくて、かなり長時間の後、すっと下りてきて「え、これでいんじゃね……?」ってなったのが「エイルと最後の竜」だったのですが。シンプルそれじゃん、みたいな感じでなんかちょっと拍子抜けしたくらいでした。笑

タイトルって難しいですよねーホント!
色んな本のタイトルを見たり、ネットでタイトルの付け方を調べたりしましたが、一筋縄ではいかないし、頭で考えても仕方ないというか、やっぱり閃きなのかなっていう気もしました。

ラノベなどですと、分かりやすさとインパクトってことで長文タイトルが流行っていますね。うちの小説は小学校高学年~中学生くらい向けのつもりなので、ラノベ読者層も合ってるっちゃー合っているのですが、趣が違うので長文タイトルは横に置いといて。

私が好きなのは「〇〇物語」の形式です。
個人サイトの名前が「Terra Saga(テラサガ)」なのですが、これは「大地の物語」というような意味で(私が勝手に組み合わせて作った造語なんですけどね)、グイン・サーガにしてもトワイライト・サーガにしても、サーガって好きな響きだったので、「物語」っていうのはつけたいなあと思いました。

有名な「ジブリの法則」というのもあって、「〇〇の△△」というように、間に「の」を入れると売れるなんていうものですね。本当かどうかは分かりませんが、覚えやすい感じはしますね。
「風の谷のナウシカ」「となりのトトロ」「天空の城ラピュタ」とか……なるほどなあと思わされます。

あとジブリから学んだのは、固有名詞+一般名詞の組み合わせ、です。
ナウシカ、トトロ、ラピュタは固有名詞ですが、風の谷、となり、天空の城あたりは一般名詞なんですよね。これは良いなと思いました。固有名詞だけだと記憶に残りにくいかもしれないし、一般名詞だけでもありきたりになるかもしれないから、組み合わせるのはいいかな、と。

自作、主人公は一応四人です。少年王子エイル、青年騎士シキ、それに双子の兄妹クリフとクレオが旅をする話なので。
本人としては双子が主人公のつもりで書いていたのですが、王子エイルの成長著しく、書き終わってみれば彼がメインを張っているところがありまして。
もちろん作者なのでわき役まで含めてみんな好きなのですが、エイルが一番目立っているのは間違いないところかと思います。
それで、固有名詞はエイルを使うか、となりました。エイルと双子とかも良かったんですが、シキが可哀想だし。笑
シキは元から大人なので成長するって感じでもないし、保護者的立ち位置なので、主役四人の中でも一歩引いた位置にいるんですよね。だからまあそれでも良かったんだけどー……まあ彼も色々バックボーンあるし、個人的にはシキだけ省くってしたくなかったので、それならいっそエイルだけにした方がいいかな! と思い切ることにしました。

元々のタイトル、英語のものを日本語に直訳すると「最後の竜の伝説」となるわけですが、この話、竜には大きな役どころがあり、だからこそ「最後の竜の伝説」というタイトルになっていたわけです。

……ということで、最終的には「エイルと最後の竜」というタイトルに落ち着きました。最後まで読むと、それでよかったかなっていう感じがします。
十代の私は思いつきで名前と設定を決めて書きだしたものですから、深いことは何一つ考えていませんでした。
長年のブランクを挟んでようやく完成した物語に、いいタイトルがつけてやれてほっとしています。なんて言いつつ、今でも私は英語のタイトルを略した「LL」と呼んでいますが。笑
tanuが表紙イラストに英語のフレーズも入れると収まりがいい気がすると言っていて、それなら「Legend of the last Dragon and Prince Eil」とかにしようかしらん、なんて考えたりしている最近です。
え待って、エイルの綴りってどれ? Eyl Eir Ehle Eyre Eyl……?!

エイルを検索してみた

主役のエイルって名前は完全にその場の思いつきでした。
その後、「藍井エイル」さんというアーティストさんが出てきた時はどうしようかと思いました。まあ仕方ないんですけど。
今回改めて綴りどうしようと思って、主人公の名前を検索してみました。書き始めて30年、初めて検索したわ。
古代ノルド語で「慈悲」とか「援助」とかって意味がある女神さまの名前なんだとか。エイルって女の子の名前だったのか……まあいいか……。
WikiのURLを下に貼っておきます。

エイルは本が好きで勉強好き。特に植物学や薬草学が好きで、短編にもあるのですが、ラックマという植物学者に植物学を習っていました。Wikiの中に「アース神族の女神であるエイルは全ての治療に精通しているが、特に薬草に詳しく、死者を復活させることもできたという」などと書いてあり、こんなところに共通点が、と驚きました。エイルのキャラ話を考えるのがより楽しくなりそうです。

余談ですが、エイルのお兄ちゃんはシエルという名前なんですが、これも語感が似ていて同じ三文字で何となくこれかなと思い付きで決めた名前でしたが、こちらは「黒執事」のシエル・ファントムファイヴとかぶってしまいました。まー仕方ない。

シキはなんと彼の職種である「騎士」をひっくり返しただけというお手軽命名法。最初に双子の名前を決めて、それから王子、最後に彼の名前を決めたのですが、ここまで完全にカタカナ名前で来たから、一人くらい日本語っぽい響きの人がいても面白いかな、くらいしか考えてなかった。
こちらも今回初めて調べてみたのですが、ONE PIECEに金獅子のシキというキャラクターがいるそうですね。最近は読んでないから知らなかった。

双子は妹の名前が先に決まりました。
実家で夕方ノートになんか書いてた時だったと思います。食卓に向かっていて、テレビがついていて、それでクレオパトラのことやってたんです、たまたま。……で、クレオ。わー、単純~。笑
ごく普通の村娘という設定ですので、美人でもなんでもなく、でも名前が美人っぽいの面白いかな、とか。
ゲームの主人公だったので、プレイする人が男の子か女の子か選べたらいいかなと思って、同い年の男の子も作るか、と思いついて、女の子がクレオだからクから始まる……んークリフとか? っていうこれまた思いつきでしかない命名法でした。
クレオは、後に「幻想水滸伝」というゲームをやったら初期メンバーのお姉さん的キャラがクレオで、なんだか親近感。
クリフってのは割と一般的な名前だと思うので、いろんなところで被ってますよねきっと。といって、私はパッと思いつくキャラがいないのですが。
ていうか今調べていてそうだったわってなったけど、クリフって「崖」ですよね。作中、クリフが崖で……というシーンが出てくるんですが、これ英訳したら「崖が崖で……」になっちゃうw 面白いww

まとめ

はっ! 気づいたら3000字超えちゃっていました。
もう~すぐ超えちゃうんだから。
今日は自作のタイトルとキャラ名について語りました。脇役もたくさんいるので、固有名詞について語っていくとキリがありません。
登録してある単語帳によると……現在、203項目あるそうですから、全部は説明しきらんですね。そもそも読みたい人もおらんか。
明日はまた出かけるので呟きになってしまうかと思いますが、今日はそれなりにテキストが書けて良かったです。
ではまた!

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神崎 旭@文学フリマ東京40出店します
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