9. 飲むべきか、飲まざるべきか、それが問題だ
それは低用量ピルの話。何回か書いている通りPMDD(月経前不快気分障害)が25歳ぐらいからずっとひどい。普段ならなんとかスルーしている人にものすごくイラついたり、倦怠感がすごくて一日中起き上がれなかったり、無気力だったり、食欲不振だったりが、毎月2〜5日間ぐらい続く。30代前半に仕事によるストレスでキャパオーバーだったときには、一番ひどくて、気に触ることがあると他人を攻撃しないと気が済まない・攻撃すると気持ちいいと感じてしまうほどあった。
今までは
・基礎体温をつけ月経前の時期を把握し、気持ちの揺れの原因がPMDDだと冷静に自覚する
・「あまり好きではないけれど同じコミュニティだから一応うまくやろうとしている人」のうち、職場と親戚以外からはフェードアウト
・漢方を服用(当帰芍薬散、加味逍遙散、抑肝散加陳皮半夏、を別々の時期に試す)
で対処していた。訓練したら一番ひどい「他人への攻撃性」は自制により体感9割はコントロールできるようになったけれど、それでもやっぱり毎月寝込むし気分も乱れる。
精神科の先生にも毎月相談していて、先日はついに
「婦人科と相談し低用量ピルを試してみるのもありかもしれませんね」
と言われた。
低用量ピルに関しては今まで服用したことは一度もない。副作用が出るかもしれないのが気がかりなのだ。ざっくり調べた感じでは頭痛、吐き気、むくみ、体重増加、血栓、乳がんと子宮頸がんの発生率上昇…。もっとも発生率はそこまで高くはない。吐き気が1番多い1/3ぐらい、その次の頭痛が1/6ぐらいで残りのほとんどは1/30以下と大部分の人は問題なく飲めるとクリニックのサイトには書いてある。
ずっと前に友達からは
「ピルを飲むと人格変わったかと思うほどイライラしなくなるよ」
と聞いた。すごい、でも人の性格まで変えるなんて何か怖い…と思った。
結局どうするかは悩ましい限り。けれども何もしないとあまり良くない現状があと15年前後維持されるわけで、そうなるとどうしても「試す」方になると思う。人生の3分の1もこれに悩まされるのはやはりどうしても嫌である。服用してみて副作用で状況悪化もあり得るけれど、今は職を離れているし無理をして付き合っている人もいないので支障は少ない。そういう訳で次回婦人科に行くときには、問題を先延ばしにしないで取り敢えず相談をしてみよう。