2024.11.27 わたしは〇ンバ
先日、友人と家の話題になった。自分にとって家とはどんな場所なのか。
そのときは「巣のような場所。帰る場所があるだけでホッとする」と答えたように思う。
帰宅後何気なくSNSを見ていると、お掃除ロボットの〇ンバが家ではなく車が行き交う道路を掃除している動画が目に留まった。自動で充電ステーションに戻るはずが、なにかのはずみで屋外に出てしまい戻れなくなったのだろう。車に轢かれずに車道を進む姿は、どこか哀愁を漂わせながらも滑稽に見えた。なぜか〇ンバが自分と重なって見えた。わたしにとって家は充電ステーションみたいなもので、必ず帰る場所であり充電をする場所なのだ。家がわからなくなることほど心細いことはないだろうなと、〇ンバに同情心を寄せてしまった。
自閉的な気質がある自分には、一人になれる家という空間は常に自分を守ってくれる場所と言える。わたしは風呂と布団が大好きなのだが、温かく心から安心をくれる場所があるだけで、今日一日を頑張れる気がするから不思議だ。仕事終わりのビールも活力をくれるが、一日の終わりに風呂に浸かることが自分へのご褒美になっている。寒くなり、風呂や布団がますます恋しくなる季節は、引きこもりがちな自分にとって、旅よりも暖かな家に帰れることがありがたいと思う。