ジャンル表改定した2023
毎年6月は自作問題のジャンル表を改定すると決めています。季節の変わり目で体調崩しがちだし、梅雨なので旅にも行けず、人に会いたくなる時期でもないので必然的にこうなっているにすぎないのですが。
いつもなら出来上がったジャンル表を横目にそそくさと作問に取り掛かるのですが、今年は備忘録も兼ねてジャンル訳の思想的なものを書いておくことにしました。
4ジャンル制について
前提として私は、クイズは下記4ジャンルが均等に(すなわち25%ずつ)出題されるのが理想的だと考えています。その4ジャンルというのが
学問:科学・歴史などの純然たる学問に関する知識。
社会:政治経済・地理・芸術など、教養チックな知識。
生活:グルメ・趣味など日常生活から得られる知識。
エンタメ:芸能・スポーツ・青など純然たる娯楽に関する知識。
分け方の基準ですが、どこでその情報に出会いうるかという観点で決めています。具体的には上から順番に「学校」「教養的な文脈」「人との会話」「映像」です。かなり大雑把な部分もありますが勘弁してください。
この分類のメリットを上げると、図書分類のような縦割りではなく、真にそのジャンルに精通している人に届けやすいということが考えられます。
例を挙げると「言葉」というジャンルは、ことわざから流行語、果ては言語学までが範囲になっていますが、4ジャンル制にならうと「ことわざ:社会」「流行語:生活」「言語学・学問」のように分類することができます。
例えば「BFF(生活)」を知っている人が「九牛の一毛(社会)」や「比較言語学(学問)」を答えられるかと言われるとちょっと怪しいし、逆もしかりです。また、「BFF」を答えられる人は、最近のトレンドやファッション(これらは「生活」)にも詳しそうなイメージがあります(適当)。
このように「どの層が答えそうか」「どのタイプの人が詳しそうか」といった点でジャンル分けをすることで、より公平性の高いジャンル分けができるのではないかというのが4ジャンル制のメリットというわけです。
現実問題として
というのが理想で、現実的にはこの4ジャンルだけでジャンルの公平性を担保することはできないと思っています。例えば「学問」に含まれる科学や歴史ですが、私の作問傾向からするとどうしても歴史が多くなり、科学の問題もいきものトリビアばかりになってしまいます。
したがって、従来の縦割りを基本としつつ、個々の小ジャンルに上記の4ジャンルをタグ付けしていくことで、小ジャンルの偏りを防ぐことができると考えました。
というわけで一般的なジャンルわけ(要はabc的な)と、さきほどの4ジャンル制を組み合わせたフォーマットがいいんじゃないかというのが、今年のフォーマットの理念になります。
では以下、具体的にどのようにジャンル編成を変えたかについて記載します。前回から「追加・変更したジャンル」は太字で記載しています。(noteでは色文字が使えないことを今知った。。割と不便じゃないですかこれ)
なお、追加・変更・削除の基準は、クイズや社会情勢もある程度加味していますが、基本的には私の過去1年の作問履歴がベースになっています。すなわち、あまり使われなかったジャンルは削除、何十問もあるジャンルは分割するなどしています。(以下常体)
大ジャンル一覧
まず削除されたジャンルから。
文学(廃止)
もともと文学ジャンルの問題は娯楽目的のものから、教養チックなもの、実用書や絵本などで混沌としていたため、大ジャンルとしての運用は廃止した。本屋大賞レベルをチラ見しただけの自称「趣味:読書」に文学ジャンルを語ってほしくないし。本来であればすべて「芸術」に入れるべきなのだが、旧来の芸術とは愛好者の範囲も異なるため、内容に合わせて「芸術」「生活」「娯楽」に移動。教科書に乗るレベルのものは「芸術」、トレンド小説・エンタメ系は「娯楽」、それ以外の実用書や絵本が「生活」のイメージ。科学史(廃止):
1年で20問くらいしか作らなかったのに、「科学史ー農林水産」だけ8問くらいあってビビった(ドリュー=ベーカーや寺田彦太郎とか)。今後もそんなに使うことはないだろうというかんじ。
ここから下は現状のジャンルになります。科学
学校で教わるような科学に関する問題。すなわち、愛玩動物(ペット)や市販薬等の問題は含まない。
「情報科学・IT」「生き物トリビア」を追加。「科学史」関連を全削除。思想
高校の「倫理」に相当する問題。政治的な思想は「公民」や「地下」となるため含まない。
「倫理学」「社会学」「心理学」を独立。言葉
言語学・語彙に関する問題。一般的に使われることばなら硬軟問わず入れるつもり。
人により小ジャンルの内訳が激しそうなのがこのジャンルで、私自身は「やわらか言葉」やオノマトペ問題を結構出題するが、過去の流行語大賞や小学生レベルのことわざだけで埋め尽くされているケースも結構散見される。言葉問題に限らずだが、一覧表とにらめっこしながら量産された問題はちょっと足が遠のいてしまう。
小ジャンルの変更は特になし。歴史
歴史に関する問題。従来別れていた日本史・世界史を統合した(そんなに作らないので)。
「近代ー戦史」「歴史ー娯楽」を追加。(教科書等で触れることは少ないが、愛好者も多くネタ元も豊富なので分割)
余談だが、将来的には「歴史ー娯楽」をもう少し具体化して「娯楽」に移動させたいと思っている。現状は三国志、戦国時代、幕末あたりを想定しているが、インチキヨーロッパ中世史、どう考えても艦これアズレンあたりから仕入れた戦艦問題とかも「歴史」とするには忍びないので、もう少し考えたいところ。地理
地理に関する問題。高校までの「地理」に加え、いわゆる観光地理的なものも含まれる。ただし、趣味としての要素が強いものは「娯楽」に入れた。
「温泉」「宗教施設」「城・宮殿」を追加。観光地として目玉になりやすいものを入れたが、もう少し改善の余地がありそう。地域別のジャンルを統廃合。公民
政治経済に関する問題。ざっくり高校の「公共」に近い。
「教育ー大学」「教育ー小中高」を分離させて追加(大学入試に関する問題が40問くらいあって吐き気がした)。「SDGs」を追加。作りやすいしなんか覚えておかないとヤバいなという気にさせられるので渋々作っています。芸術
芸術性の高い作品に関する問題。
旧文学から持ってきた「文学ー日本」「文学ー世界」「詩・短歌・俳句」「古典文学」を追加。このあたりは改良の余地がありそう。グルメ
食に関する問題。ラーメンとうどんの問題がやたらあり「麺類」とかで独立させようかと思ったが現状保留。
「インスタント食品」を追加。(ここ1年で食生活が悪化したことがうかがえる)生活
日常生活のうち遊び要素が低いもの。
下記を追加。
「住居」(むしろなぜなかった?)
「生活ー医療」「生活ー金融」(ライフスタイルの変化で作問機会が増えた)
「実用書」「絵本・児童書」(文学からの移動)
「ネットーSNS」「ネットーショッピング・ニュース」「ネットーその他」(前は「インターネット」だけだったが多すぎるので適当に分割)
「PC・ガジェット」(「娯楽」と迷ったが一応こっち)娯楽
新設。去年も独立を目論んでいたが良い案が出なかったので保留にしていた。今年は「本屋の雑誌コーナー」「地域のカルチャーセンター」「周りに愛好者が多い」の3点を考慮して作った。自分が不得意なジャンルもあるのでどれくらい活用されるかは不明。ともなく「その他」に集中しないようにはしたつもり。下記一覧。
エクササイズ
博物館・動物園・水族館
スポッチャ
機械・DIY
施設・リゾート
自然
アウトドア
小説ーミステリ・ホラー
小説ーSF・歴史
小説ー以外
オカルト・疑似科学
資格・検定
お稽古
ボード・カードゲーム
ペット・園芸
インドアスポ
スポーツ。
「球技-ルール・用語・組織」「球技ー選手・記録・チーム」「レクリエーション」を追加。いい加減スポーツのいい分類法を考えたいですね。芸能
芸能。
「邦楽ー昭和前中期」「邦楽ー昭和後期」を「邦楽ー昭和以前」に統合。青
まんあげ。
もともと「マンガー20世紀」「アニメー21世紀」という形で分けていたが、アニメ化された作品の扱いが難しかったので「マンガ・アニメー少年」のように対象の層に応じて分類。
ゲームも「アーケード」「コンシューマ」で分類。(本当はあとひとつくらい作りたいが思いつかず。)「ネット文化」も相変わらず多いので「テキスト・イラスト」「音楽・動画」で分類。地下
アングラ
「ドラッグ」(なぜなかった?)を追加。ノンセク
ここにはなるべく入れたくない。
おわりに
簡単ですがこんな感じです。本当なら小ジャンルごとの解説もしたかったのですが、これ以上書くといつまで経っても出せそうにないので、またの機械にしたいと思います。