#1297 子どもの「困り感」「必要感」「納得感」を活かした学級経営~指導の文脈性を重視する~
教師は常に、学級経営上の指導事項をもっている。
「話の聞き方」
「ネガティブ発言をなくすこと」
「私語をしないこと」
「いじめについて」
「あいさつのこと」
などなど。
このような指導事項を、教師本人の「必要感」に沿って、子どもたちに指導してしまう。
しかしそれでは、子どもたちは腹落ちしない。
納得しない。
なぜなら、その教師の指導に「文脈性」がないからだ。
子どもからしたら、「なんで今それ言うの?」状態である。
「寝耳に水」なのである。
子ども側に「必要感」がないので、教師の指導が全く響かないのである。
教師は「自分の都合」「自分の必要感」で、学級に対する指導をしてはいけない。
指導には文脈性が必要なのである。
では、どうすればいいか。
まずは、子ども側にトラブル・問題が起きるのを待つ。
それにより、子どもが「困り感」をもつのである。
困り感をもつことで、ルールや改善策の「必要感」をもつ。
そこに、教師が指導を入れることで、「納得感」をもつのである。
厳密に言えば、「指導をする」というよりも、「提案をする」イメージである。
「困り感」「必要感」があるからこそ、教師の提案に「納得感」をもつのである。
だからこそ、子どもの行動変容が起きるのである。
腹落ちしているからである。
やはり教師は、自分の都合で一方的に指導をしてはいけない。
「指導の文脈性」を意識しなければならないのである。
ぜひとも、肝に銘じておきたい。
では。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?