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【キーワードは親和性と意外性】no right単独大阪編においでやす!
どうもエロリンです!
最近よく記事あげてさせてもろてます。
え、ペース早くてぜんぶ追いきれないって?スイマセンがそこはアニマル浜口親子ばりの気合いでお願いします。京子ちゃんはやらされてる感あるけども。
ということで今回は表題にもあります通り、自分が個人で主催&ブッキングさせていただく”no right”の単独大阪場所、そちらに是非足を運んでほしい!との願いを込めて、出演アーティストの紹介&ライトな解説などしていけたらと思います。
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16時スタート早め設定
■no right Japan Tour 2024
2024.09.16.Mon at HOKAGE
no right(US)
Fallen Grace
FULLMATIC XX
Instride
kidaki
nervous light of sunday
Recluse
YOSHIMARL
OPEN/ START 15:30/16:00
ADV/DOOR 4000/4500yen(+1d)
自分で勝手にパーフェクトブッキングだの、ドリームブッキングだの、ミラクルブッキングだの、ウルトラブッキングだのとテンション上がっていましたが、まぁそれをどこがどうミラクルでウルトラでハイパーでロマンチックなのかを野暮にならない程度に話せていければと。
■親和性と意外性とno right
キーワードは親和性と意外性、なんて再度この見出しにも書きましたが、まぁ簡潔にいうとそれが肝です。
イベント主催に関わったことある方なら、恐らく大なり小なりと意識されたことがあるとは思います。
今回の場合はno rightが主軸にあるので、まず彼らを真ん中に置いて円を描くようなイメージ(※これは春のZulu単独大阪をBack Yard Zineで仕切ったときも同じ感じでしたね)で進めていくスタイル。
そこにニュースクールハードコア、緊張感、邪悪感、メタリックの解釈、などなどといった要素で想像力を展開していくような感じでしょうか。ライクア連想ゲーム。
今回の場所選びに関しては、全体招聘のMakoto氏およびFurious Records側がスケジュールを確保しておきたかったこともあり、火影は先に内定している状態でした。これはSummer Bash Festの直後であること、その会場の規模感の対比や対人関係性、それこそ春のZuluでお世話になったことなども踏まえて、自分で選ぶとしても火影が第一候補だったと思うので全く問題なし。
no rightに関しては自分の記事でも複数回にわたって触れてきたため、ここであまり深掘りはしませんが、ザッと特徴を挙げるとすれば
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・CA州サンフランシスコ産SxEバンド
・新旧タフでメタリックなハードコアを主としたサウンド
・激情的な面も感じさせるハイテンションな女性Vo.
・ややインダストリアルだったり硬質な感触
・豊かな音楽性と高いミュージシャンシップ
などなど、といったところです。
▼ライブ予習用のプレイリストが公開(9/12付)
下記はそれぞれバンドの紹介記事とインタビュー記事のリンクを貼っています。個人的にはV.O.Dのカバーにも期待したいところ。やるのかな?笑
■Recluse
その辺りから親和性を考えて、まず選出したのは関西/東海の若手SxEニュースクールハードコアバンドの”Recluse”。
いわゆるMiddle 90's~なニュースクールハードコア、StrifeやEarth Crisis、UnbrokenにIndecision、最近でいえばMagnitudeなどの影響を感じさせつつ、それらと共鳴するサウンドとアティテュード。
鋭角なザクザクリフ、静寂を怖がらない勇気、ここぞとばかりの疾走感、直角のストップ&GO、それらがフレッシュな初期衝動に満ちており、現在の日本国内では数少ないSxEのハードコアバンドとしても存在感を放っています。
正式加入して間もない地面くんのドラムもナイス!上の動画ではライブ開始していきなりスティック落としていますが(笑)、それもスラムダンクのゴリ風にいえば「今のはアグレッシブにいった結果だ。OKだ。」のやつです。むしろ好感度up。
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今年にはデモ以降で初となる正式音源もリリースし、勢いに乗っている彼ら。no rightとの相性でいえば間違いないといったところでしょう。
■Fallen Grace
そしてこれも親和性の延長として大阪若手からもう1バンド、”Fallen Grace”です。no rightやRecluseとは似て非なる、UndyingやPrayer For Cleansing、初期Abnegationや初期Arkangel、Goodlife Recordings~H8000などなど、欧米ごった煮のエッジメタル指数高めな古き良き90's~00'sニュースクールサウンド。
この手のサウンドでは珍しいツインボーカルのスタイルで、ミュート&トレモロ単音リフ、ギター陣のユニゾン~ハモりに重ねフレーズ、飛び弦リフでの2ビート疾走、躊躇なく突然差し込まれるブレイクダウン、泣き感あるアルペジオや大きく両手を広げての天仰ぎ壮大パートなど、伝統芸能ここに極まれりな彼ら。
最近ライブでプレイしている新曲ではクリーンパートを差し込んだりと新たな側面もみせ始めており、今後の展開も気になるところです。
Fallen Graceは今回のラインナップの中でも大きなキーポイントの一つである邪悪な要素をふんだんに持ち合わせており、それがno rightはもちろん、後に紹介するnervous light of sundayやFULLMATIC XXなどとも激しく交錯するものだと思っています。
■FULLMATIC XX
少しジャンルを越境しまして、いま名前の出た”FULLMATIC XX”をご紹介。
イベントを開催するにあたって、no rightの持ち味の一つでもある張り詰めた緊張感や上記したような邪悪な要素を踏まえて、それらに別角度から鋭く表現してくれるようなアーティスト・・・といったところで頭に浮かんだのがFULLMATIC XXさんでした。
自分が決して詳しいわけではありませんが、HIPHOPの中でもとりわけ「Phonk」というジャンル、低速にスクリューさせてRAWすぎるヒビ割れた音質や過剰な低音、不思議と相性のいいホラーやサタン的要素、それらを悪魔合体させているようなジャンルです。ロシアでドリフト系の走り屋に飛び火してるのがまた面白い。
ここまで話せば今回このラインナップに入ってほしかった理由も少しはわかっていただけると思いますが、さらに言えばFULLMATIC XXさん自身も出自としてハードコアパンクの背景がある方ですし(近いところだと今春にはTerminationの東京レコ発にも出てましたネ)、イベントとしては表面的な音楽的部分以上にチェインリアクションみたいなものへの期待感もあったりします。
親和性と意外性、という話でいえばその両方といったところでしょうか。SNSでもこのラインナップで名前が並んでいることに興奮してくれる方がおられて嬉しかったです。
自分としては決して奇をてらっているわけでもなく、各アーティストが持ちうる円を重ね合わせようとしたところにある面白そうな組み合わせ=イベントとしても斜め上にブーストする可能性が高まる、みたいなイメージです。
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春のZuluではそれが非常に上手く機能してくれたと思っています。普段からこういう企画や組み合わせとかを考えたりすることは多いかもしれません。ニヤニヤしながら。気持ち悪いですよね。
■YOSHIMARL
そして同じくHIPHOP枠、という感じにはなりますが大阪BACKROOM所属で現在は滋賀在住、Beatmaker/DJの”YOSHIMARL”。
エブリデイ情報収集、そしてビートメイクに勤しみながら(近年はTypeBeatの制作も多数)、時おり街に下りてきてはDJやビートライブ。
良い生き方しております。久々に見ましたが、このPinks Diaryの和物チャレンジいいですよね。
あとこのアルバムはミュージシャンシップ高すぎ。音楽IQ高くて惚れます。鋭い粒立ち、音の隙間に色気がダダ漏れ。
彼にオファーした理由は、まずシンプルに作っている音楽をカッコいいと思っているのは大前提ですが、幅広い音楽知識があるからこそ委ねられるイベント全体のパーティーメイクな部分、そして過去に自分が主催したイベントでとても良い場面を作ってくれたことがあったからです。その信頼感も大切。
あとは彼自身がハードコアやパンクに理解があって好きなところ。Agnostic FrontやSick Of It All、MerauderなどのクラシックなNYHCバンドは当然のように(来日あるたび連絡とりあったり足を運んでくれたりします笑)、最近リユニオンして話題のWeekend Nachosなどパワーバイオレンスのバンドなどもチェックしていた覚えがあります。
最近もRunnerの最新作(タイのRexrezとのSplit)にBeatを提供しているような繋がりもあったりして、これも親和性と意外性のちょうど間みたいな話かと。
今回も良いタイミングでオファーできたと思っていますし、イベントの全体像を捉えた上で快諾してもらい大感謝といった次第です。
紹介の最後に今と作風は少し異なりますが、個人的に思い入れもあって大好きな曲を。
■kidaki
バンドに戻ります!
今回もしかするとメタリックなハードコア界隈の方には少し馴染みの薄い名前だったかもしれません、激情系/Skramzのシーンから”kidaki”です。
ただそういったジャンルの中でもニュースクール的な解釈のできるメタリックなハードコアの要素が強かったり、他にもジャパニーズハードコア的な感触の猛烈な勢いの曲があったりと、今回のラインナップの中に入っても全く遜色はなく、むしろkidakiがジャンルをまたぐ形でエピックな存在感を放ってくれるんじゃないかと思っています。
上記の曲は公開されている中でも最もニュースクールハードコア色が強い1曲。正直イントロから腕ブン回せてしまいます。激情系のライブじゃ中々そんなシーン見られないかもしれませんが、全然好きにやってもらえたらアリでしょう。
下記はジャパニーズハードコアにも接近するようなノリもある、ハイエナジーで爆裂な疾走感の2曲。上の方の曲では時おり叙情的なフレーズやブラストを交えたり、下の方の曲では単音ピロピロのギターが特徴的だったりと個性的な作りになっています。
あらためて聴いていると、国内のバンドだったらShut Your Mouthが近い感触あるんじゃないかと思ったりしました。
個人的にVo.の田坂さんとは、彼の前身バンドとなるI eat meの頃からの付き合いになるのですが(あの頃の関西激情シーンは人の出入りも多かった)、今回のイベントに関しては色んな部分で伏線回収?的な斜め上の面白いこぼれ話もありまして、その辺りは個人的に聞いてみてもらえたらと思います。最初のキッカケという点で実はかなりの重要パーソン。
あとこれは語弊が無いようにいうと決して悪い話ではなく、個人的な好みも含めた話なんですけど、知った名前が並んでいるフライヤーに馴染みのない名前があると気になるタチなんですよね。
そこに主催者の狙いが交錯すると、何かが生まれるキッカケになるかもしれない・・・ってな感じです。
最後に・・・田坂に力で男坂!!!!
2024年に誰が分かるねんこのネタ(笑)
■Instride
さぁ残り2バンド。no rightも女性ボーカルという共通点(これも親和性の話ではありますね)からパッと頭に浮かんだのが徳島の”Instride”です。
直前に大阪でのライブが決まっていたり、メンバーのスケジュール調整が難しかったりする中で良い返事をいただけて本当に感謝。
新旧US/UKハードコアパンクの猛烈でレイジングな感触と、おなじく徳島のタフなNYスタイルのビートダウンバンドMOSTHIGHGAMEではボーカルを務めるHiroki氏がギターを弾いていることもあって、全体バランスが独特なサウンドとなっており、他にはない唯一無二な輝きを放っています。
そしてなんとボーカルのアリサ氏もno rightと近い地域のアメリカ西海岸出身ということもあり、色んな面で共通点もタップリといったところ。
アリサ氏は以前からno rightのことをチェックしていたそうで、そういった点からも今回の共演はアツいなと。
バンドの色としてもInstrideはニュースクール色が少ないものの、タフでメタリックな部分は横並びで聴ける部分も多くありますし、シンプルな話としてno rightとメチャクチャ普通に仲良くなってほしいな~と思ったりもしています。ワールドワイドフレンドシップ。
■nervous light of sunday
さぁラストの紹介!
今回は最後に返事をもらい、見事ラストピースがはまった感のあった東京ニュースクールハードコア、”nervous light of sunday”です。
先月に新譜『自己放棄/abnegation』をリリースし、活動20年を超えて最高点更新しまくり絶好調な彼ら。自分はジャスト同年代で昔から親近感も高めです。新譜は今月に入ってサブスクも公開しましたね。
大阪も久々のライブとなり、今回のようなラインナップかつジャストタイミングで来てもらえることにとても興奮しています。
▼新譜は自分もレビュー書きました
ダイレクトに影響を受けたニュースクール~カオティックや激情系、先述した神をも恐れぬ邪悪な世界観、さらにきっちりと自分たちのルーツに組み込まれているタフでモッシーな部分など、雑多な要素を魔改造しまくることで、もはや唯一無二のnlos節を確立した感もあります。
血管キレそうで心配になるレベルの熱量をみせるライブも、若手バンドの初ライブですか?というくらい毎回フレッシュな空気感をまとっており、自分が同じような年数のキャリアを積んできたから余計に言えることでもありますが、あれは本当に尊敬の域。
no rightを筆頭に、今回の全アクトに共鳴するようなアーティストでもあるので、本当に出演が決まって良かったです。OKの返事もらえたときは一人でガッツポーズしましたもんね。
予算の都合とか全体のバランス感とか、そういうのもイベント主催する上では勿論あるのですが、すべてを度外視してでも今回は外せなかった存在ともいえます。
■あとがき
テキストのボリュームは多いものの、イベント直前ということもあってかなり駆け足で書いてみたので、ラフな感じで読んでもらえたら幸いです。
誤植などあったら追って修正していきます。スケジュール優先で同時進行。
シンプルな話としてイベントに来てほしい!っていう気持ちは大きいのですが、出演してもらう各アーティストの紹介もできて嬉しいという気持ちもあります。
イベントのラインナップを見たときの捉え方は一人一人違うことは分かっていますが、自分の中では1本線が真ん中で通っているイメージ。
チャレンジングな面があることはもちろん理解していますが、決して突飛なことやっている気持ちはないです。すべて通底した魅力がある。地続き。
10代の頃からこれでもかっていうくらい色んなライブやイベントに遊びに行ってきたので、そういうところ含めて少しでも信用してもらえたら嬉しいですね(笑)
あまりにも文字で書きすぎると野暮だなとは思いますが、当日の情報を補完するような意味合い、アンド備忘録になればといったところです。これも自分の出来ることかなと。
最後に再度大阪単独のフライヤーと、ツアーフライヤーを並べておきます!
では9/16祝月、火影にてお待ちしています!!
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