DAWN N°3「HARDCORE特集」~HARDCOREとは?~ 序文ノーカット完全版 by Mizutamaxx
7/11に発売となるインディペンデント・ストリートカルチャーマガジンDAWNの最新号N°3にて、日本国内におけるNYHC影響下のコミュニティ/シーンにフォーカスした特集が組まれました。
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DAWN側とも相談を重ねつつ、今回焦点を当てている国内ハードコアのコミュニティ黎明期である90年代~現代までをできるかぎり網羅するべく、編集などお手伝いさせていただきましたが、かなりのページ数や記事のボリューム、各人選やそれぞれのインタビュー/コメントなども踏まえて、濃度・純度ともに素晴らしい内容になったかと思います。
そして今回の特集における序文のテキスト、超がつくザックリな「HARDCOREとは?」というお題、いや難問、いやいや無理難題を押し付けさせていただいたのが(苦笑)、大阪でEX-CやThe Hawksといったバンドに所属するMizutamaxx氏。
80年代後半を自身のハードコア/パンクの入り口とし、90年代からはNYHC影響下のバンドとして国内のオリジネイターの一つであったT.J.Maxxで活躍、今なお精力的に様々な年代・ジャンルを問わず交流を重ね活動する氏の存在が非常に稀有であったこと、さらにいえば東京発のマガジンで関西の人物にまとめテキストを依頼するというのも、全体のバランスを考慮した選定であったりしました。
ここでは本書発売のタイミングに合わせて、誌面スペースなどの都合で泣く泣くカットせざるを得なかった箇所をほぼ原文ママに、ノーカット完全版として掲載させていただきます。
広義のハードコア/パンク史観をベースに、当時の自身の体験談なども交えながら氏目線の分析や解釈、しかしそれらがいずれも的を射ていて読みごたえもバッチリかと思います。この音楽とジャンル、かつドメスティックで独特なコミュニティのカラー、そういったものを30年レベルでまとめて書ける人は他に中々いないんじゃないかと(笑)
ウェブ上に転載ということもあり、YouTubeの埋め込みなども挟んでみますが、年代を追って徐々に現代のような音に近づいてくるのも当然のことながら面白い点だと思います。
今回の特集は、あらためてハードコアやパンク、特に今回のようなNYHC影響下やメタリックなハードコアに興味を持っている方にはもちろん読んでいただきたいですし、この序文テキストをキッカケとして実際に本を購入していただければ幸いです。
そして、それがDAWNというマガジン自体や、本の中で特集されている他のストリートカルチャーとの接点になればとても嬉しく思います。
では、ごゆっくりお読みくださいませ。
本文編集・校正:Erolin
■HARDCOREとは?
HARDCOREとは?
難問を仰せつかりました(笑)
昔ほどではないにせよ、HARDCORE / HC / ハードコア・・・
音楽ファン以外にはいまいちピンとこない、マイノリティなカテゴリーではないでしょうか?
今回はHARDCORE(以下 HC)の中でも、その一部分に特化した特集な訳ですが、HCと言っても、一括りで表現するには、その音楽性やスタイルはあまりに幅広く、◯◯コア、◯◯◯コア、の様な表現で括ってしまうのは無粋やし、まず困難です(笑)
で、全体像としてのHCとは何か?を、誌面の都合上ザックリではありますが、あくまで私的解釈を前提に纏めてみたいと思います。
そもそもHCとはハードコアパンクと呼ばれるモノであり、70年代に誕生したパンクロックからの派生/進化の上で産まれた音楽であります。
パンクロックの誕生が1976年あたり(諸説あり)とするならば、すでに50年近くの年月が経っているわけですが、半世紀もの歴史を、短い文章で、何より音楽を文字で解釈するなどナンセンス極まりないのですが、それを言うと身も蓋もないので、博識の皆様は温かい目で、何卒ご容赦ください(笑)
70年代後半、英米を中心に世界同時多発的にパンクロックが産まれ、
英国でSEX PISTOLS / THE CLASH / DAMNED / etc…
米国でRAMONES / NEW YORK DOLLS / THE HEARTBREAKERS / etc…
一大パンクロックムーブメントが起こりました。
今さらパンクに説明など不要かと存じますが、物凄くザックリ言うと、当時の社会に希望を持てない悪ガキたちが、スキルもないのにワヤクチャにR&Rを奏でた結果パンクが誕生したのだと解釈しております。
スローガンは既存の価値をぶっ壊せってトコですかね?
その後、パンクは商業音楽の大人たちに食い物にされ(最初から仕組まれていたという話も・・・)それに反発した第二世代たちが、より激しく、より速く、より過激なメッセージを手に、ハードコアパンクへと、進化を遂げたのです(他にも英国のSkinheadsたちによるOi! PUNKや、ニューウェーブ〜後のゴシックなどにも派生しました)
79〜81年あたり(諸説あり)の話であります。
そしてこれまた同時多発的に、英米そして日本、いや世界中でHCをプレイするバンドが多く現れます。
米:BLACK FLAG / BAD BRAINS / 7 SECONDS / MISFITS / GANG GREEN / POISON IDEA / AGNOSTIC FRONT / CRO-MAGS / etc…
英:DISCHARGE / CHAOS UK / DISORDER / VARKERS / THE EXPLOITED / G.B.H. / AMEBIX / etc…
日:GAUZE / G.I.S.M / COMES / THE EXCUTE / ZOUO / LIP CREAM / LAUGHIN'NOSE / MOBS / OUTO / etc…
※あくまで一例として、80年代初頭の日米英の代表的なバンド名を上げておきます
一概には言えないものの、
ノイジーに歪んだギター。
ひたすら速いドラムの2ビート。
社会や音楽シーンに対しての不満を直接的なメッセージでぶつける、メロディのないガナり散らすボーカル。
初期のHCを言葉で表現するならこんな感じでしょうかね?(笑)
当時これらは、とても一般音楽リスナーには受け入れ難い音楽性であり、大手プロモーターやメジャーレーベルではなく、彼らは地下に潜り、DIYもしくはインディペンデントレーベルから音源をリリースし、自らショーを企画するという、現在にも通じる概念というか、HCシーンのあり方が確立されていったのではないかと思います。
さてここまで、HCの起源について書いたのですが、この先のHCの進化については、国/地域/時代によって、独自の音楽性/文化に発展し、とてつもなく複雑に細分化し、更に、交配/融合/淘汰・・・を繰り返し現在に至るので、とても全てを総括できない(笑)と判断し、ある2つの言葉を用いてHCを表現してみようかと思います。
一つ目は、
"HARDCOREは究極のミクスチャーミュージック"
コレは身近な友人(SECOND TO NONE Gt. 小路 氏)から感銘を受けた言葉で、コレを聞いて合点がいったというか、HCの進化/変化に納得したと。
先述の
HC同士での交配/融合/淘汰ではなく、
HCとそれ以外の色んな音楽や文化との交配。
その中でも特に大きな要因になったであろう、
各時代のHEAVY METAL(以下 HM)との交配について。
70年代
NWOBHM(ニュー・ウェイヴ・オブ・ブリティッシュ・ヘヴィメタル、New Wave Of British Heavy Metal)のバンド、
中でも
MOTORHEAD / IRON MAIDEN / TANK / VENOM / etc…
それとBLACK SABBATH。
後のHC / HMへの影響は計り知れません。
80年代 THRASH METAL
SLAYER / ANTHRAX / METALLICA / MEGADETH
言わずと知れた四天王ですハイ。
80年代半ば〜後半
彼らとの交配により、Crossoverといわれる流れがやって来ます。
悪い言い方をすると(笑)スラッシュメタルかHCかどっちつかずのバンドが数多く輩出されます。
というか、HCバンドがメタル化したり、その逆も然りです。
HC出身とHM出身のメンバーが混在してるバンドなんかもいます。
D.R.I. / C.O.C. / S.O.D. / M.O.D. / ACUSSED / etc…
(3文字略が流行りですね笑)
私的解釈ですが、現在のHCへの流れはコレが大きかったと思っています。
当時のリスナーは、コレらのバンドはメタルかHCか?のふるいにかけます。
メタル化し過ぎたHCバンドには批判的だったり、HCをリスペクトし過ぎるが故、様式美や技術を軽視するメタルバンドをメタルヘッズは嫌っていたことでしょう。
結果、HC / HM各々のシーンどちらかに振り分けられ定着し、HCは何度目かのメタルとの融合を果たします(笑)
ですが、この時期を境に双方の距離感はグッと縮まった様に思われ、メタルとハードコアは常々影響しあう関係性が構築されたのではないかとも思います。
少し別口ですけど、CELTIC FROSTからのHC / HM、双方への多大な影響も計り知れません。
HCという音楽の裾野の境界線はいつも曖昧で、それをどう線引きして、どう感じるかは各個人が決めれば良いことで、いや、決めるコトに意味などないのかも知れません(笑)
しかし、それらの個々の漠然とした意識の総意が、世界中の様々なスタイルのHCの定義を作り出し、なおかつ変化させ続けているのだと思っています。
それらはHC / HM両サイドから
グラインドコア / DEATH METAL / クラスト / メタルクラスト / BLACK METAL / DOOM METAL / SLUDGE / POWER VIOLENCE / etc…
次々に産まれ、派生したモノ同士が更に交わり、多種多様な音楽性/文化を独自に形成していきます。
二つ目は、
"法のない秩序"
つい先日、友人(NTBLS / EX-C Gt. HZM 氏)とHCシーンについてトーク中、自然に出た言葉で、まさにHCシーンの本質を表す言葉ではないかと思います。
HCのシーンおよびバンドって、基本的にDIY、セルフプロデュース(もしくはそれに近い)であるが故に、そして皆パンクであるが故に自由なんですよね。基本的には何やっても(笑)
ですが、法治国家で暮らす我々は基本、法律遵守を心掛けて生きています。
故に秩序が保たれます。
それは、治安維持の為の司法が存在し、法を犯すと罰則があるからに他なりません。
もちろんパンクな我々は、1312 / ACAB(All Cops Are Bastards)な考えを持っている人も多い訳ですが(笑)国家規模で秩序を保つ為には仕方のない制度なんでしょうね(笑)
~閑話休題~
では、
法のない秩序とは?
過去のHCシーンには相当危ない時期もありました。
私もそういう時代をギリギリ体験出来た世代であります。
初めて行ったHCのライブのチケットの裏書きには、
「怪我しても、揉めごとが起こっても、何も保証しない」
と書いてありました(笑)
人はかなりパンパンで、最前列付近でライブを観ていると、後方から酒の詰まった一升瓶が飛んで来て、私のすぐ近くに居た人の後頭部を直撃、瓶は大破、フロアは騒然・・・
が、ライブは何も問題ないかの如く演奏は中断されることなく継続(笑)
案の定、流血騒ぎで救急搬送・・・。
存分に恐怖を味わいましたが、異様に興奮した記憶もあります(笑)
こんな刺激的な世界があるのかと。
もう少しだけ、私の昔話にお付き合いください。
このライブに行くコトになった経緯を補足しましょう。
80年代後半、当時高校生になったばかりでパンクに目覚めた私は、両親の営む居酒屋=丸一屋を手伝っておりました(現在は私が店主です笑)
そこから徒歩圏内には関西HCの聖地と言われた、EggPlantというライブハウスがあったのです。
そして、ウチの居酒屋は打ち上げでよく使われておりました。
いま思えば、何と恵まれた恐ろしい環境で育ったのでしょうか(笑)
ある日、モロ70'sパンクな格好で店内をうろついていると、打ち上げ中の彼らから、声をかけられました。
「何やお前、PUNK好きなんか?HCは?普段どんなん聴いてんねん?」
―自分はスターリンやLAUGHIN'NOSE、THE STARCLUBと答えました。
「ちょっと違うねんなぁ。まずDISCHAGE / CHAOS UK / DISORDER聴け。ほんで今度LIVE観に来い」
そこに居たのは
OUTO / SxOxB / DANSE MACABRE / LIP CREAM / 鉄アレイ / DEATH SIDE / GRIFFIN / RAPES / NIGHTMARE / SYSTEMATIC DEATH / etc…
当時の日本のHCを代表する、もの凄い面々でした(笑)
その日を境に、私は現在に至るまで、この世界にドップリはまることになるのです。
右も左も解らないガキだった私に大変良くして頂き
この場を借りて、
関西インディーレーベル、ALCHEMY RECORDSの故 林直人 氏。
SxOxBの初代Vo. 故 TOTTSUAN 氏。
そして
EggPlantオーナー坂田 氏。
ZOUO / DANSE MACABREのCherry 氏。
ドラマーとしての私の師匠、岡野太 氏。
大好きだったOUTOに感謝の限りです。
~二度目の閑話休題(笑)~
過去も現在も、HCシーンにある程度の危険やリスクがあるのは確かなのかも知れません。
00年代初頭くらいまでは、不良の溜まり場的な側面もありましたね。
凶器持参なんてのも普通にありましたし(笑)
揉めごとや暴行騒ぎなんてのも日常茶飯事でした。
ですが、自由なんです。
そしてそれでもギリギリのラインで秩序は保たれ、成り立ち続けるんですよね。
時間をかけて成熟しながら、度が過ぎると淘汰され、増えたり減ったりしながら。
バンドやライブハウスやリスナー自ら、より良いシーンを作ろうと日々考えているからこそだと思います。
現在のHCシーンにも
"法のない秩序"
が存在していると感じます。
MOSH PITが一番の良い例ですよね。
あれだけ腕ブン回して、蹴り狂って、喰らわして、上から人が降ってこようとも、それでも滅多に揉めごとになんかならない。
どこかに暗黙のルールが存在し、皆でシーンを支えている自覚があるからなのでしょう。
個人的には素晴らしい文化だと思っております。
そして、それらは世代を越えて紡がれ、世界各地での地域性をも形成してゆく。
その独自性は、音楽性/ルール/ファッション/思想に至るまで、複雑に影響し合い、進化と交配を繰り返し、古くは手紙やFanzine/レコード/CDやビデオテープ/DVD/etc・・・で交流し、現在では今日できた音源や、今演ってるライブ、誰が何聴いてて、何着てる? に至るまで・・・。
良くも悪くも間口は広がり、世界中で誰しもが、簡単に、リアルタイムでHCを楽しめる、そんな時代になりました。
さて、いよいよ今回の特集の核心へと迫ります。
90年代初頭、ある都市でのHCのスタイルが激しく花開き、00年〜10年代にかけて世界中に一気に浸透していく。
米国NY、自らNYHCと名乗り、我が都市でのHCの独自性を全面に押し出したスタイルは、人種のるつぼであるNYでしか誕生し得なかったであろう。
”ルーツや国籍や人種もごちゃ混ぜな上、
SKINHEADSでパンクではなくメタルをプレイし、
更にはSTRAIGHT EDGEという文化まで交配し、
当たり前の様にHIPHOPも取り入れ、
その攻撃性と凶暴性ゆえの、今や世界中で認知された、
ウィンドミルに代表されるMOSH PITが、
マッチョイズムと洗練された不良感を産み出し、
メタリックでヘヴィーな音を武器に、
かつての速けりゃいいんだよクソっタレ、
と言わんばかりの初期HCとは真逆の手法、
重く遅いビートにザクザクのメタリックなギターリフを用い、
MOSHに特化したようなBEATDOWNという文化をも引っ提げ、
そしてまたNYHCという文化は、世界中の独自のHCと混ざり合う”
※80年代後半〜90年代に活躍した代表的なNYHCバンド
BIOHAZARD / SICK OF IT ALL / LEEWAY / WARZONE / SHEER TERROR / BREAKDOWN / MADBALL / MERAUDER / GORILLA BISCUITS / SUBZERO / H2O / MURPHY'S LAW / BULLDOZE / 25 TA LIFE / etc・・・
そして
Emo / Youth Crew / New School / Old School / Modan Old School / Skinhead HC / Beatdown / etc・・・
さらにはPower Violence / Crossoverのリバイバルなど。
私の身近な所でも色々なHCの流れが常に渦巻いておりますが、コレからのHCはどんな進化を見せてくれることでしょうか。
世界中のHCシーンに浸透した要因としましては、
特に90年代初期のSICK OF IT ALL / BIOHAZARD / etc・・・
によるオーバーグラウンドな活動が、
日本のシーンを含む広い範囲にこのスタイルを浸透させていき、
後のMADBALL / HATEBREED / TERROR / etc・・・
2010年代に入ってからは、KNOCKED LOOSE / TURNSTILE / etc・・・
のHCバンドが世界的大ブレイクしていく道筋を作ったとも言えるのではないでしょうか?
そして現在。
前述の通りネット/SNS/サブスク/YouTubeのおかげで、良くも悪くも世界中リアルタイムで情報は共有され、交流も盛んになり、よりNYHC由来の文化がHCシーンに浸透したと思われます。
面白いことに、その副作用とでも言おうか、偶像は消え去り虚像と化し、新たなHCの流れは、欧米からの発信のみに留まらず、我々日本人が少なからず感じていた、欧米への憧れと劣等感すら払拭するかの如く、日本のHCシーンからも、世代/カテゴリー/地域/国を超え、影響を与えるまでに至った。
その1つの事例が、HARDCORE PRIDE 6というライブの映像。
このライブそのものは、結構昔で2006年。
大阪の今は亡きBAYSIDE JENNYというキャパ1000人クラスの大箱で開催されました。
90年代初頭から始まった日本のシーンへの、NYHCからの影響が浸透し、多いに盛り上がりを見せていた、一つのピークの時期だった様に思えます。
(※現にその後、シーンは大きくなり過ぎた故か、純度は下がり、にわかバンドは増え続け、質は下がり、一時的に急激に衰退していきました)
DVDでリリースされたこの映像。
当時は無論日本でしか流通しておらず、後年YouTubeにUPされ、特にエンディングで流れるMOSH PITの映像が海外で話題になり、再評価され、日本のHCシーンを世界に拡めるキッカケの1つになったのは間違いないでしょう。
今回の企画。
HCの中の一括りとはいえど、括りきれない(笑)
理由としましては、NYHCって書いてしまうとNYのバンドって意味になってしまうし、NYHCの影響下にあるHC・・・とか変やし長い(笑)
それにあくまでNYHCの成分は入ってるとはいえ、その他のHARDCOREの成分もモチロン混ざっていますし、その割合も、国や地域、バンドによってもそれぞれ違う。
その配合具合とかで好みが別れるし、センスが問われますよね~(笑)
そして2020年代、
約40数年、先人から脈々と受け継ぎ、今現在も世界中にHCシーンが存在し、ショービジネスの世界とは一線を画し、HCに携わる全ての人で作り上げるこのシーンは素晴らしい文化であり、これからも衰退と繁栄を繰り返しながら進化していくことでしょう。
あなた方もその一端を担っていることを忘れないでください(笑)
あまり深く考え過ぎるのも純粋に音楽が楽しめなくなりそうなので、この辺にしときましょうか。
そんな一筋縄ではいかない、
深掘りし放題な『HARDCORE』という音楽/文化に少しでも興味持っていただければこれ幸いです。
なが~い前振りを書いてしまいました。
最後までお付き合いありがとうございました。
■DAWN N°3
DAWN N°3
2024年7月11日発刊
132項
A4変形
¥1,900(税抜)
ステッカー2種×ポストカード付き
真空パック仕上げ
※真空パックに空気が入っている場合がありますが、返品・交換はできかねますのでご了承ください。
CONTENTS
・Rench Kee……フライヤー、DJ、東京の次世代。Best Keptな存在が作る6ページ。
・YOKO SQUAD……横須賀をフッドにする、いま最も掴んでる集団、YOKO SQUAD初となるインタビュー。
・Itsuki……タトゥーの価値観が変わる?新たなスタイルを提示する若きタトゥーアーティストへのインタビュー
・Itsuki × elbowtakeshi……日韓若手タトゥーアーティストのセッション。
・TEENAGENINJACLUB……ソウルを拠点とするタトゥーアーティストを中心にする若き集団、TNCがこれまで手掛けてきたアートの一部と、フルメンバーによるQ&A。
・オカモトレイジ × 菊乃 K対談……世界のエンタメ市場を席巻するK-POP。その魅力から韓国カルチャーまで、K好き2人による対談。
・rirugiliyangugili……関西の若手筆頭からいまや国内のトラップメタルを牽引する存在となったリルギリヤングギリの今と昔、そしてこれから。
・CNG……リルギリヤングギリ率いるCNGのメンバーに、ライブ終わりの楽屋で突撃ショートインタビュー。
・E.O.U……E.O.Uは出会った時から何を言ってるのかわからなかった。本稿ではE.O.Uと縁深い人たちとの3つの会話より、それまで認知していなかった新しい好奇心へと焦点を合わせる。
・OASIS 2 × 小山田孝司 × 石黒景太「日常に纏うエラー」……京都の一風変わったユーズドショップOASIS 2のオーナーたくろう、スタイリスト小山田孝司、進行役のデザイナー石黒景太。異色の3者によるファッショントーク。
・HARDCORE……再び活況を見せるNYHCの影響下にあるハードコア特集。90年代から今もシーンを見続ける重要人物たちへのインタビューはじめ、識者に協力を仰ぎストリートカルチャー最後の秘境を掘り下げる。
・Elle Teresa……急速に進化するラップスタイル、そして最新の美意識。自身のリリックを引用したスタイリングフォトに、エル・テレサを褒め称えるXで知られるUSBが話を訊く。
・大田ステファニー歓人……デビュー作「みどりいせき」でのユニークな文体や、すばる文学賞の受賞式でのまるでラップのようなスピーチも話題となった新進気鋭の作家へインタビュー
・COOL……ペイントやドローイング、エアブラシ、デジタル、いくつもの画材を使い独特な世界をキャンバスに描く、COOLのムード。
Editor : Keisuke Ninomiya
Contributing Editor : Yusaku Arai, Whatman
Art Direction : Takashi Takamori (T&K)
Design : Takashi Takamori (T&K), Kenji Kanamori (T&K)
Founder : Keisuke Ninomiya、Kazuma Aki
Cover : Elle Teresa, Itsuki, YOKO SQUAD