ハプニングは旅の醍醐味|2024ハノイ一人旅#9
今回のハノイ滞在中、一番変な汗をかいた日。
朝からやらかす
朝ごはんを食べに、ホテル近くのフォー屋さんへ。特にGoogleで下調べはしてなかったけど、地元の人で賑わってるお店に入ってみた。
数少ない知ってるベトナム語「フォーガー(鶏肉のフォー)」と言って、人差し指でいちと伝えた。
席に座ってしばらくしてフォーが到着した。お肉たっぷりでいい感じ。ここまでバッチリ順調。
ふた口ぐらい食べたところで、急に「あれ、私財布持ってきてた?」と嫌な予感がした。
一気に血の気が引いてリュックの中を探したけど、案の定財布がない。昨晩はショルダーバッグを使ったから、そのまま財布を移し替えずに出てきてしまった。ハノイで数日過ごして分かったことは、こういう個人店はほぼクレジットカードが使えない。
目の前には食べかけのフォーがあるし、今さら注文を無かったことにはできない。
うーん、とりあえず食べよう
食べながら頭の中で作戦を練った。正直あれこれ考えすぎて、フォーの味はあんまり覚えていない。
デジカメをカタに渡して「すぐ戻るから待ってて」と言うのはどうだろう。さすがにスマホは渡せないけど、デジカメなら…でも数万ドンのフォーのカタにデジカメはやり過ぎかしら。かと言って異国で揉めたくないし…と、覚悟を決めて片手にデジカメ、片手にスマホを持って、入り口のおじさんのところに向かった。(この時点でフォーはしっかり食べ終わっている)
ニコニコしてるおじさんに、へこへこしながらスマホでこの画面を見せた。
画面を見るおじさんの動きが一瞬止まって緊張が走ったけど、「オーケオーケー」と笑いながらOKサインをしてくれた。怒ってそうだったらカメラをカタに渡そうと思ってたけど、大丈夫そうだったので、「I’ll be back! 」とターミネーターで覚えたセリフを連呼しながら、急いでホテルに財布を取りに戻った。
お店に戻ると、おじさんの隣にもう一人おじさんが増えてて、その人は日本語が少し分かるらしい。
お店のおじさんが「こいつ財布忘れたんだぜ」と、ベトナム語が分からない私でも分かるぐらい、分かりやすく状況説明をしていた。3人揃って笑うしかないみたいな空気になって「ソーリー、ソーリー」とお金を渡した。
少し日本語も交えながら立ち話をし、おじさんたちにベトナム語でありがとうと伝えた。
バッチャン陶芸博物館
この日は早めに仕事を切り上げてGrabでバッチャン陶芸博物館へ。旧市街からは車で40分程度と少し距離がある。
うとうとしてたら博物館に到着。周りに何もないのに、急に奇怪な建物が出現する。
チケットは何種類かあったけど、説明を見てもよく分からなかったので全部盛りの一番高い19万8千ドン(約1200円)のチケットにした。
別のフロアではアオザイ女子が付きっきりで案内してくれた。日本人だと伝えると、Google翻訳を片手にガイドをしてくれた。
説明は半分くらい理解できたけど、展示されてる影絵の仕組みがいまいち分からないと言ったらお姉さんが仕組みを教えてくれた。すごっ。
チケットには陶芸体験も含まれていたみたいだけど、ちびっ子たちで賑わっていたので、まぁいいかとスキップした。(高いチケットを買う必要はなかったかも)
サクッと1時間ぐらいで見終わってしまい、カフェで一休みしてGrabを呼ぶことにした。
Grabを開いてみたけど、近くに車がいない。数分おきに何度も開いたけど、まったく反応がない。
…まずい。
で、どうやって帰る?
Grabで配車ができないなんて、もう完全に想定外。Grabがあれば、移動に事欠かないと思ったのにこんなことがあるなんて。
かと言って、博物館を出たところで出待ちしてるおじさんたちの「タクシー?」の声かけに乗ったら、絶対高くつく確信がある。
こうなったらGoogleマップを信じて、バスに乗ることにした。ホテルまで戻らなくても、途中で通り過ぎたイオンまで行ければいい。イオンからホテルまでGrabが使えるのは、この前やったから知っている。
ただ、何時にバスが来るのか分からない。
最大25分待てばいいと思うことにして、バス停でバスを待つことにした。
ベトナムで初めての路線バス
待つこと10分ほどでバスが見えた。
ベトナムの路線バスの乗り方は分からないから、ChatGPTで調べておいた。バスが来たら手を挙げるようにと書いてあったので、その通りに手を挙げたらちゃんと停まってくれた。
バスに乗って、運転手さんに「イオン」と言ってお金を払おうとすると、まあ座れと促され、すぐにバスは出発。運転手さんとは別に切符を売る人がいて、二人体制で運行してるらしい。
席に座ると切符係のおじさんが来たので、Googleマップを見せながら「イオン」と伝えた。バスは数千ドンらしいので細かいお札を握りしめていたら、おじさんが8千ドン(約48円)を抜いて切符と交換してくれた。
Googleマップを見ながら、ちゃんと降りるところでボタン押さなきゃと構えてたら、切符係のおじさんが「次だぞ」と目線で合図をくれた。ハノイの人優しい。好き。
無事にバスを降りてイオンに到着。達成感がすごい。
Pizza 4P's Aeon Mall Long Bien
少し早めの晩ごはんに、イオンモールの中にあるPizza 4P'sへ。ホーチミンで2回行ったから、これで3回目になる。
ピークタイムは予約なしじゃ入れないぐらい混む人気店だけど、時間帯を外したためか並ばずに入れた。
今回食べられなかったピザは、次回ベトナムに行った時のお楽しみ。
なんかもう色々あって疲れちゃったので、いったんGrabでホテルに戻ることにした。