映画さかなのこを観て。しめると殺すの違いを知った
あなたは、しめると殺すの違いってわかりますか?
いきなり物騒なことを聞いてごめんなさい。
ちなみに、これから僕は、「優しい人しかいない世界」の話をします。
さっきまで、しめるとか殺すとか言うてたくせに、優しい世界って、なにかやってるんですか?!と思われているかもしれませんが、大丈夫です。
僕が最近、服用した薬はバファリンくらいです。
バファリンは、優しさ半分の世界ですが、今回観た「さかなのこ」
は優しい人100パーセントの世界でした。
優しい人しかいない世界。想像してみてください。
「そんな世界があったらええな」と想像してみるものの。現実を知れば知るほど、そんなわけないよなーとじわーっと脳みそが否定してくるような感覚も覚えつつ。
さて、先ほども書きましたが「さかなのこ」という映画を観ました。
みんな大好き「さかなくん」さんの半生を描いた映画です。
(さかなくんとなかやまきんにくんは、さんつけると違和感あるよね)
主演は、ぎょぎょぎょならぬ、じぇじぇじぇで有名なのんさん。
ちなみに、ここから先は若干のネタバレを含みます。
(わかっても差し支えない程度のネタバレですが、どうしても気になる方は映画を観てからでお願いします)
まず、映画の感想は「もうめちゃくちゃに良かった」の一言に尽きます。語彙力のなさすぎな感想ではありますが、これは仮に僕に語彙力があったとしても「めちゃくちゃに良かった」と表現するだろうな。
本当に良いものや素敵なものに出会った時、感想ってシンプルなもんです。(語彙力のなさをひそやかに誤魔化す)
あたたかくというか、あったかく、気持ち朗らかにときほぐしてくれる。そんなメッセージのこもった映画でした。
そして何を隠そう、映画の中でのんさん演じるさかなくん(映画の中ではミー坊と呼ばれています)がいる世界こそが「優しい人しかいない世界」なのです。
・周囲とは少し違う思考をもったミー坊にどこまでも寄り添おうとするお母さん。
・いじめられるのかと思いきや、なんだかどこまでも能天気でいいやつな小学校の友達。
・高校に入ってヤンキーに絡まれたときには、流石にここから地獄が始まるのかと思ったけれど、そうでもないヤンキーたち。
他の登場人物も含め、この映画には誰一人嫌なやつはいません。
価値観があわないみたいな描かれ方をしている人はいるけれど、その合わなさ間でも、コミカルに描かれていて、この映画の懐の深さみたいなものが伺いしれます。
寒い外から帰ってきてこたつに入った瞬間、足元がぼわーっとあっためられて、思わずほっとしてしまうような。あのほっとする感覚。それがこの映画の各シーンに描かれているような。
どこまでも優しい世界ってあるんだ。えがいていいんだ。想像できるんだ。
そんな風に希望のわく映画です。
もちろん、その優しさを作り出してるのが劇中のミー坊でありさかなくんであるんですが。
何かに夢中になり、屈託なく夢を追うと、周りもこんなふうに優しくなっていくんだなって希望まで湧いてくる映画でした。
あんまり言いすぎちゃうと、映画が楽しくなくなっちゃうので、この辺にしときます。(もう既に言いすぎている感はありますが、それくらいよかった。)
最後に、「しめる」と「殺す」の違いが気になる方もぜひ映画の中で確認してみてください。
サポートしていただいたお金は、旅の資金に回し、世界のどこかであなたのことを勝手に想像してニヤニヤしたりなどします。嫌なときは言ってください。