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#19. 「100」の練習より「1」のステージで歌は上手くなる!
毎年、生徒さんの発表会を兼ねたコラボ企画ライブを、ボーカルフェスタと題して、開催しています。「生徒さんに、プロの生バンドをバックに歌っていただきたい!」という思いを実現させたもの。
一部は生徒さん中心、二部は私中心のライブとなります。
現役ショークラブ歌手、仕事で歌い続けて来ました平山てりです。
「100の練習よりも1のステージが身になる!」という言葉があるくらい、ステージで歌うのは力がつきます。
ここでいう「ステージ」とは、BGMとして歌う事ではなく、お客様が集中して歌を聞いてくださる環境を整えた「ショー」で歌う事です。客席は暗くなり、ステージに照明があたっていることが重要だと、私は信じています。
BGMで歌うお仕事は、大学時代にしていましたが、練習よりはマシかな?という程度です。以下、「ステージで歌う事」とは、お客様にしっかりご覧いただく「ショー」として歌う事を指します。
ステージに立つ事の1番の効能は、歌詞を覚えなければいけないという事。レッスンではなかなか歌詞を覚えないかもしれません。でも、実は歌詞を覚えてからがスタートなんです。
歌詞を覚えるには内容をしっかり理解しなければなりません。歌詞を読み込む事で曲の世界に入ることができ、主人公の気持ちになることができるようになります。加えて、歌詞がつるつる出てくるくらいまで覚えていれば、強弱もボーカルアレンジもつけやすいというわけです。
お客様の前にして歌うのは、緊張しますが、その分「きちんと歌わなきゃ!」と思う、その緊張感が、自分のスキルアップにつながります。
その上、実はお客様からエネルギーを頂いているので、思っていたより上手く歌えたりするということを実感する時がやってきます。そう思えたらプロに近づいてきたということかもしれません。
歌っているのは、自分自身なのですが、「お客様に聞いていただいている。」という気持ちで、「心を精一杯伝えよう」という思いで歌っていくことて、歌がより良くなっていくのです。
合唱団や、コーラス経験者や、ゴスペルグループの方などは、1人でステージに立つのは、かなりの勇気がいるかもしれません。
いつもは、一緒に歌ってくれる仲間がいるわけですよね。
歌をソロで歌う事は、一つの挑戦になると思います。
何人かで協力して、お客様を魅了していたところを、自分1人の歌で魅了しなければならないという事を、高いハードルに感じるかもしれません。
でも、実は自分独自の解釈で歌を表現できると言う事でもあるのです。
合唱で当たり前にやっていたクレッシェンド(音をだんだん大きくする)や、アクセント(その音だけを強くする)などの表現を1人でやってみると、意外と難しいと気がつくかもしれません。
それはとても大事な気づきになるはずです。
ステージに立つ時は、是非笑顔で歌ってみてください。
悲しい曲でも楽しい曲でも、お客様は笑顔のあなたの歌を聞きたいはずなのです。途中、険しい顔になってしまうかもしれないですが、なるべく笑顔からスタートしてみましょう。
以前とは違うお客様の反応を実感できることでしょう。
ステージで歌える機会がありましたら、どうか勇気を出してトライする事をお勧めいたします。